センゴク権兵衛

センゴク権兵衛のレビュー・評価・感想

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センゴク権兵衛
9

戦国時代を生き抜いた一武将の生涯を描いた作品で、戦国時代好き・武将好きにお勧めの漫画です。

織田信長や豊臣秀吉にも仕えた実在した戦国武将、仙石権兵衛秀久の人生を描いた戦国時代・武将好きにお勧めの漫画です。
仙石兵衛秀久が織田信長に召し抱えられ、後の豊臣秀吉の配下になるところからシリーズがスタートして、現在は豊臣秀吉の北条攻めまで話しが進んでいます。
勇猛果敢な猪武者とも呼ばれた仙石秀久の戦場での活躍と、それにより出世して武将にまで上り詰めた秀久の姿は、読んでいて引き込まれてしまいます。
実際に行われた戦国時代の戦を、実際に現存している史料や古文書などを読み解き作者独自の視点で戦の本当の姿を描くという手法も歴史好きを惹きつけるこの漫画の魅力でもあります。
織田信長や豊臣秀吉という誰でも知っている武将の本当の姿や抱えていたであろう苦労などを作者独自の視点で描いている点も、他の戦国時代を扱った漫画とは異なるところです。
特に織田信長が明智光秀に討たれる本能寺の変の作者の考察などは、興味深いものがあります。
主人公の仙石兵衛秀久の泥臭くも人間っぽい戦乱の堪えない戦国時代を必死に生き抜いた人生を描いた物語がこの漫画の中心となっていますが、彼の視点で描かれる実在した他の戦国武将の姿や性格なども読んでいて面白いです。

センゴク権兵衛
8

戦国時代に実在した武将、センゴク権兵衛こと仙石秀久の一代記

戦国時代に実在した戦国武将、センゴク権兵衛こと仙石秀久に焦点を当てた戦国漫画です。物語はセンゴク権兵衛が織田信長に仕えるところから始まっています。織田信長の前に敵方の捕虜として捉えられたセンゴク権兵衛が、自分の力でその後の人生を切り開く戦いに勝ち、それがきっかけで織田信長の家臣の豊臣秀吉の配下となるところから始まります。出来るだけ史実に忠実に描かれている漫画なので、時代背景だけでなく戦国時代の戦い方なで研究して描かれているので歴史を知る上でも勉強になります。豊臣秀吉の配下としていくつもの戦いで活躍する姿も、残されている歴史書などを根拠に描かれているので非常にリアルです。実在した城の様子や攻め方なども本物のように描かれ、あたかも本当に戦国時代の戦を見ているかのような描写力は、素晴らしいです。織田信長が明智光秀に裏切られた理由も根拠のある歴史書などを基に描かれ、謎の多い本能寺の変や豊臣秀吉のその時の九州大返しなども、「なるほど」と納得させられました。ストーリーは後半戦に差し掛かっているのですが、一度は失態を犯してしまった仙石秀久が戦で活躍をあげて盛り返すところです。事前に仙石秀久の経歴などを知っていても十分に楽しめる、戦国漫画です。歴史好きにはピッタシのハマること間違いありません。