猿の惑星(映画)

猿の惑星(映画)のレビュー・評価・感想

猿の惑星(映画)
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宇宙飛行士が宇宙から地球へ帰還したはずが、そこは猿が人間を奴隷にする悪夢のような惑星だった。

アメリカ映画「猿の惑星」は、最初アメリカの宇宙飛行士が探索のために宇宙へと向かう。テイラー船長以下4人の宇宙飛行士は時間軸を超えるため、宇宙船内で睡眠薬を注射して冬眠状態に入るが、トラブルが発生して謎の惑星へと不時着する。4人の宇宙飛行士のうち3人の男性飛行士は助かるが、女性飛行士は酸素吸入装置が故障して死んでしまう。生存者の3人は、到着した惑星の状況を知るため飛行船を離れて、川をゴムボートで移動していく。そして水あびをしていると何者かに衣服を奪われ、呆然としていると武装した猿の軍団が現れて、3人を襲撃してきた。1人は射殺され、1人はとらえられるが隊長のテイラーは、首に傷を負い動物病院で手当てを受ける。
この惑星は高度な知能を持つ猿が支配しており、人間は動物扱いされていたのである。それはテイラーたちの地球とは違い、猿の惑星の人間は言葉もしゃべれず、知能が低い動物だったからだ。テイラーは檻に入れられて猿の学者の研究対象となるが、首の傷のため言葉をしゃべることができない。しかしテイラーが他の人間たちと違い言葉を理解することができると知り、猿の学者は興味を抱く。そして不自由な生活に嫌気がさしたテイラーは脱走し、またもつかまってしまう。そのときテイラーはすでに首の傷も治っていて、猿たちに「この忌々しい猿どもめ」と吐いたセリフに猿たちは衝撃を受ける。なぜこの星が猿が支配していて、人間が奴隷なのかそれはラストシーンで明らかになるが、初めてみたときのショックは忘れられない。

猿の惑星(映画)
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猿の惑星

この映画を見た時の、感動とショックは今もなお心の奥深くに残って消えることがない。宇宙を飛行中の船が故障してある星に不時着した。3人の飛行士が外に出てみると空気もあり植物も豊富で、探検に出たのだがいきなり騒ぎが始まり、なんと人間が逃げてくるではないか。3人がさらに驚いたのは、人間を追っているのがなんと馬に乗ったゴリラだということ。3人も必死で逃げようとするのだが抵抗むなしく捕まってしまう。なんとその星は猿が支配する恐るべき星だったのだ、地球とはまるで逆で人間が猿に支配されている。戸惑いそして恐怖におののく3人なのだが、猿の中にも階級があるらしく、1番偉いのがオランウータンで、2番目がチンパンジー、一番下がゴリラだとわかる。人間はその下、下の下の奴隷同然。主演はチャールトン・ヘストン、当時この手の作品にハリウッドのスーパースターが出るということは画期的な出来事だった。まさかオスカー俳優が出るとは。世界中の映画ファンも驚き拍手を送った。映画の内容や特殊メイクのすごさも賞賛された。監督はフランクリン・J・シャフナー。音楽は映画音楽の巨匠ジェリー・ゴールドスミス。まれにみる名作。