マンガ家・諸星大二郎について徹底紹介!宮崎駿も憧れた鬼才!
鬼才と呼ばれるマンガ家・諸星大二郎についてまとめました。SF・伝奇漫画を描き、代表作は『妖怪ハンター』『西遊妖猿伝』など。スタジオジブリの宮崎駿も彼のことをリスペクトしており、『千と千尋の神隠し』や『天空の城ラピュタ』には、諸星大二郎へのオマージュが感じられる描写があります。ここでは諸星大二郎の作品を交えながら、彼の魅力を徹底的に紹介していきます。
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『妖怪ハンター』シリーズは、諸星大二郎による漫画作品。基本的には一話完結の短編の形式である。考古学者の稗田礼二郎が調査研究の過程でさまざまな怪異に遭遇する。稗田のまわりではさまざまな事件が起こるが、稗田は事件を解決せず、事件の一部始終を見守る狂言回しに徹することが多い。作者によると「妖怪ハンター」というタイトルは編集者がつけたということで、実際にも妖怪を退治するような話はほとんどない。作者の民俗学に関する知識がふんだんに生かされている。特に古事記を題材とした作品が数多くある。稗田礼二郎を主人公としない「稗田の生徒たち」シリーズもあり、こちらには稗田礼二郎は話の中でほんのすこし触れられるばかりである。作者の諸星大二郎の独特の絵柄と奇妙なストーリーで熱狂的なファンも多い。主な作品に、来訪神をテーマとした「闇の客人」、夢をテーマにした「夢見村にて」、海と異界信仰をテーマにした「うつぼ船の女」などがある。