ある設計士の忌録
『ある設計士の忌録』とは鯛夢によるホラー漫画作品。『HONKOWA』(朝日新聞出版)によせられる読者体験を漫画化したものがベースになっている。
町の工務店を営む男(「私」)。「私」には霊感があり、普通の人には見えざるものを見ることができ、普通の人には感じざるものを感じることができる。多くの仕事を通じて様々な怪異に遭遇する「私」。「私」の手には負えない怪異に遭遇したとき、とある「先生」に怪異の解決を依頼する。
一話完結となっており、物語の主人公であり語り手である「私」が遭遇する怪異を、類いまれな霊的能力を持つ「先生」が解決するものである。
「先生」の本業は建築設計士であるが、土地にかけられた呪詛や因縁を祓う顔を持つ。またエピソードによっては福の神を降ろしたり、ときには宗教団体(作中の時点で解散済み)の拠点となる施設の設計を手がけるなど、なにかと謎の多い人物。「私」とは、ある仕事を通して出会った。
フジテレビ系列「ほんとにあった怖い話」でいくつかのエピソードが実写化されている。『HONKOWA』の読者体験が、作品化を手がけた漫画家ごとに単行本になることはあるが、同一の人物の体験が単行本化することは珍しい。
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