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頭使うところ間違ってるよ、と突っ込みたくなる映画
「ペンは剣よりも強し」
3部作のイタリアンコメディ映画。
面白そうと軽い気持ちで、鑑賞したが、想像以上に面白かった。
「教授」という一見、世間からしたら成功例な職業の裏には、お金や政治が色濃く関わっている。そして、どんなに優秀であっても、素晴らしい研究をしていても、それの凄さがわかってもらえず、認めてもらえなければ、研究費は愚か、職を失ってしまう。
主人公は、上記のごとく、職を失ってしまう。そんな切羽詰まった状況で、運良く(?)悪く(?)合法ドラッグに出会い、持ち前の頭脳と教授時代の人脈を生かし、ギリギリ合法で、めちゃくちゃ最高なドラッグを生み出す。
「いつだってやめられる(=でも、簡単にはやめられない)」これは、ドラッグをやっている買い手側の言葉であるように思えるが、ドラッグを売ることで、一攫千金し、夢のような生活を送れるようになってしまった売り手側にも言える言葉なのかもしれない。
せっかくの頭脳をこんなくだらないことに使い、落ちぶれていく姿を見ているといたたまれないが、笑ってしまう。全員が教授のギャング団は、個性が豊かで、歯車が合えばとてつもないスピードで進んでいけるが、少しでも崩れるととんでもない方向に向かってしまう。
1つ1つの会話も面白く、テンポよく進んでいき、映画の尺もそこまで長くないので、気軽にクスッと笑いたい時にお勧めできる映画である。