いつだってやめられる 7人の危ない教授たち

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち

『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』(原題:Smetto quando voglio)とは、2014年のイタリアの犯罪コメディ映画である。シドニー・シビリアの長編監督デビュー作であり、出演にはエドアルド・レオやヴァレリア・ソラリーノらが名を連ねている。
物語の舞台はイタリア。大学との契約を打ち切られ職を失った神経生物学者のピエトロ・ズィンニは、合法ドラッグが高値で取引されている事実を知る。生活に行き詰まった彼は、計算化学者のアルベルト・ペトレッリをはじめ、不遇な環境にあった元研究者仲間たちを集めてドラッグの密造と販売を計画する。メンバーの専門知識を駆使して作られた高品質なドラッグは瞬く間に大人気となり巨額の利益を生むが、麻薬組織のボスや警察に目をつけられたことで、彼らは予測不能なトラブルと過酷な窮地に追い込まれていく。
本作はイタリア国内の映画賞で多数のノミネートを果たすなど高い評価を獲得した。日本では「イタリア映画祭2015」で上映されたのち、2018年に劇場公開され、のちに続編2部作とともに3部作のDVDボックスも発売された。社会から弾き出された学者たちが繰り広げるコミカルかつスリリングな犯罪劇である。

いつだってやめられる 7人の危ない教授たちのレビュー・評価・感想

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち
8

頭使うところ間違ってるよ、と突っ込みたくなる映画

「ペンは剣よりも強し」

3部作のイタリアンコメディ映画。
面白そうと軽い気持ちで、鑑賞したが、想像以上に面白かった。

「教授」という一見、世間からしたら成功例な職業の裏には、お金や政治が色濃く関わっている。そして、どんなに優秀であっても、素晴らしい研究をしていても、それの凄さがわかってもらえず、認めてもらえなければ、研究費は愚か、職を失ってしまう。

主人公は、上記のごとく、職を失ってしまう。そんな切羽詰まった状況で、運良く(?)悪く(?)合法ドラッグに出会い、持ち前の頭脳と教授時代の人脈を生かし、ギリギリ合法で、めちゃくちゃ最高なドラッグを生み出す。

「いつだってやめられる(=でも、簡単にはやめられない)」これは、ドラッグをやっている買い手側の言葉であるように思えるが、ドラッグを売ることで、一攫千金し、夢のような生活を送れるようになってしまった売り手側にも言える言葉なのかもしれない。

せっかくの頭脳をこんなくだらないことに使い、落ちぶれていく姿を見ているといたたまれないが、笑ってしまう。全員が教授のギャング団は、個性が豊かで、歯車が合えばとてつもないスピードで進んでいけるが、少しでも崩れるととんでもない方向に向かってしまう。

1つ1つの会話も面白く、テンポよく進んでいき、映画の尺もそこまで長くないので、気軽にクスッと笑いたい時にお勧めできる映画である。