いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たちのレビュー・評価・感想

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち
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教授たちの逆転劇?

「ペンは剣よりも強し」

3部作のイタリアンコメディ映画の2部作目。

「教授」という一見、世間からしたら成功例な職業の裏には、お金や政治が色濃く関わっている。そして、どんなに優秀であっても、素晴らしい研究をしていても、それの凄さがわかってもらえず、認めてもらえなければ、研究費は愚か、職を失ってしまう。

1部では、主人公は、上記のごとく、職を失ってしまい、そんな切羽詰まった状況で、運良く(?)悪く(?)合法ドラッグに出会い、持ち前の頭脳と教授時代の人脈を生かし、ギリギリ合法で、めちゃくちゃ最高なドラッグを生み出した。ドラッグを売ることで、一攫千金し、夢のような生活を送れるようになった教授たちだが、仲間が起こした事故がきっかけで、逮捕されてしまう。

2部作目では、1部のオチから始まるが、見進めていくと、1部のオチを勘違いしていたことに気づく。そこがこの映画の面白いところの1つ。1部でギュッとなっていた時系列を遡り、物語が展開されていく。あのシーンのアレはここに繋がってたのねと後から納得。

2部作目では、逮捕されてからの逆転劇が見れるかと思いきや…。オチが少し胸クソであるため、3部作目での、改めての逆転劇を期待するしかない。

1部と同様に、せっかくの頭脳をくだらないことに使っているように見えて、ちゃっかり社会貢献をしているところが笑える。だからこそ、オチが…と思うが、そこは3部作目に期待。

1つ1つの会話も面白く、テンポよく進んでいき、映画の尺もそこまで長くないので、気軽にクスッと笑いたい時にお勧めできる映画である。3部まとめて借りて一気に見るべき。