マグノリアの花たち
『マグノリアの花たち』(原題:Steel Magnolias)とは、アメリカ合衆国南部の小さな町を舞台に、固い絆で結ばれる女性たちの姿を描いたロバート・ハーリングによる戯曲、およびそれを原作とした1989年の映画作品である。タイトルにあるマグノリアは、アメリカ南部を象徴する花木タイサンボクを指している。作者であるハーリングが1型糖尿病だった妹スーザンを亡くした実体験をもとに執筆しており、深刻な状況を描きながらも諧笑にあふれた陽気なやりとりを重視した作風が特徴となっている。
物語は小さな町の美容院を舞台に、ウィザーとクレリーの友情、内気だったアネルの変貌、トルーヴィと家族の関わり合い、そして糖尿病を抱えながらも命がけで出産を決断するシェルビーとそれに複雑な思いを抱く母マリンといった、6人の女性たちが紡ぐ人間模様と友情の群像を描いている。戯曲は1987年にオフ・ブロードウェイで初演されてロングランを記録したほか、2005年にはブロードウェイでも上演され、その後もイギリスや日本、スウェーデンなど世界各地で劇団によって上演されてきた。
映画版はハーバート・ロスが監督を務め、原作者のハーリングが自ら脚本を手がけて1989年に公開された。映画化に際しては、原作には登場しない男性キャストや屋外シーンなどが新たに追加される一方で、一部の設定変更なども行われている。出演者にはサリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、オリンピア・デュカキスら実力派の豪華キャストが顔を揃えたほか、シェルビーを演じたジュリア・ロバーツがゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞し、自身初のアカデミー賞ノミネートを受けるなど高い評価を獲得し、北米で8000万ドルを超える興行収入を記録するヒット作となった。
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