1日外出録ハンチョウ

1日外出録ハンチョウ

『1日外出録ハンチョウ 』とは原作・萩原天晴、漫画・上原求、新井和也、協力・福本伸行による漫画。福本の代表作『賭博破戒録カイジ』の主人公とチンチロ博奕で合間見えるハンチョウこと大槻太郎(おおつきたろう)を主人公としたスピンオフ作品である。消費者金融を主とする帝愛グループは多くの劣悪債務者を地下強制労働施設に収容する。そこで勤労意欲を促す最高価勤労奨励オプションが“1日外出券”である。この作品は“1日外出券”を頻繁に購入する大槻が限られた1日をいかに謳歌するかが描かれているギャグ漫画である。

1日外出録ハンチョウのレビュー・評価・感想

1日外出録ハンチョウ
8

スピンオフなのにこれだけでも読める!

大人気シリーズ「カイジ」のスピンオフ作品一日外出録ハンチョウ。
カイジに登場する敵役ハンチョウが一日外出券を使い自由気ままに食事をする所謂飯テロ漫画。
この作品はスピンオフ漫画ではあるもののカイジを読んでなくとも全く影響なく読める、というよりほぼ本編と関係がない内容となっていますのでこの作品から読んでも問題ありません。
基本的に一話完結で合間に読むことができ自分を甘やかす事が下手な大人に刺さる様な名言も時にある頑張る大人にオススメな作品となっております。
漫画の内容ですが地下労働施設で働くハンチョウが本来であれば高額で手が出ない一日外出券を使いご飯でその一日を充実させるといったストーリーで進みます。
ご飯の価格は必ずしも豪勢なものばかりではなくわりと質素なものも多いので逆に食欲がそそられたりもします。
序盤はハンチョウがご飯を食べて見張りの黒服はリアクションをとるといった感じで物語が進むとハンチョウの部下である沼川、石和であったり黒服の宮本が物語に加わり男の友情が絡むストーリーも展開されます。
なのでメインターゲットは大人の男に絞られている印象ですが刺されば何度でも読んでしまう、そういった作品に思えます。
まとめさせて頂きますと自分を甘やかすのが苦手な大人の男性にかなりオススメな作品です。
一話完結なのでまずは一冊からでも読んでみてはいかがでしょうか。

1日外出録ハンチョウ
7

カイジスピンオフ作品だけど街ブラするだけ!

ギャンブル漫画として有名なカイジの中に出てきた地下労働所で働くE班班長である大槻の1日外出での街ブラをメインとした漫画です。
ギャンブルと聞くと引いてしまう方もいるかもしれませんが、この漫画は東京をメインとして様々な飲食店や過ごし方、遊び方を教えてくれる良い漫画だと思います。
1日という限られた時間の中で、最も自分が満足する1日の過ごし方を事前に考え行動する、時間に追われつつも1つの事に集中して楽しむ姿勢は
現代社会で色々な情報に埋もれている我々にとって、休日・余暇の過ごし方、遊び方を提案してくれる、ある意味良い漫画になっていると思います。
また、漫画内に出てくる飲食店での食事シーンも孤独のグルメを彷彿とさせる美味しい料理を表現しており、非常に食欲をそそります。
もし食事とかに興味がない人でも、きっと外食がしたくなるような作品だと思います。
アウトドア系の話もあり、海で1日遊んだ時の焼きそばだったり、山にキャンプに行った時のカレーだったりと安くて楽しめる食事についても
ピックアップされており、大槻の人柄が良く出ている作品だと思います。
話の構成も1話完結型の読みやすい構成となっており、時間が取れなくて忙しいサラリーマンの人にもおすすめの作品となっています。

1日外出録ハンチョウ
8

新感覚マンガ是非読んで欲しい!

賭博破壊録カイジに登場する班長大槻を主人公にしたスピンオフ作品なんですが賭博破壊録カイジを読んでなくても大丈夫な作品です。借金返済の為地下労働施設で帝愛グループの地下シェルターを造るため働かせている大槻が一日外出券を得て外での自由をマンガにした異質な作品です。一日外出券とは地下労働で自由がほとんどない労働者が労働賃金で手に入れる券です。班長大槻はそのほかにサイコロ賭博チンチロリン、ビールや焼き鳥、お菓子等を売りその利益で一日外出券を手にし地上での時間を楽しむストーリー。一日24時間の自由を有意義に過ごす為大槻が最善を尽くし、グルメ、旅行、地下労働の仲間沼川、石和、監視役宮本達と何気ない会話を楽しみながら大事に一日をつかう、読んでいて何故かほのぼのするマンガです。時事ネタもありますしグルメはかなりレベルの高いコメント、内容あります。ハンチョウ大槻の状況を読んだ、空気読んだ深いコメント等ただ遊んでるたけなのに納得させられます。食事をとり旅行やドライブ、キャンプ、海など出かけたりと普通の日常の一日を過ごしているだけなのに面白い。何度もになりますがこんなパターンのマンガよく考えたなぁと感心させられるマンガです。是非読んで欲しいです。