おたんこナース

おたんこナースのレビュー・評価・感想

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おたんこナース
8

看護師は大変

新米看護師似鳥ユキエのおたんこナースぶりの話です。
作画は、動物のお医者さんの佐々木倫子さんで、動物のお医者さん的なノリのコメディでした。
似鳥さんは、ダメなとこもたくさんあるけど、ちゃんと看護したいとの思いもあり、見ていて応援したくなります。
看護師が入院してきたとき、緊張するとか、入院患者にドンがいるとか、結構あるあるなのかなと思いながら、読みました。
あと、尿を貯めるとかそういう調査というか治療があることも知れたし、結構奥が深いです。
私が好きなのは、似鳥さんが看護学校の生徒だったときに、受け持った子どもの患者の話です。
結構大人っぽいし、冗談だとわかってると思って、遊んでたりしたけど、似鳥さんの研修が終わっていなくなるとわかったら、ずっと一緒だと言ったのにとか怒って泣いてみたいな感じの話で、入院中の子どもがすごく不安なんだなとわかって、いい話でした。
似鳥さん以外の看護師さんもみんないい味だしていて、似鳥さんの同期のメガネの人はすごく優しくて自分を犠牲にしちゃうし、先輩たちはみんな強い感じです。
白衣の天使とか言われていますが、強くないと看護師など務まらないのでしょう。
コメディとして面白いし、仕事漫画としても面白い作品だと思います。

おたんこナース
8

「動物のお医者さん」と同じ作者の方

「動物のお医者さん」の佐々木倫子さんの漫画です。原案は本当のナースさんです。佐々木さん特有のすっとぼけた感じがよく出ていておもしろいです。ナースも人間ですし、新人は何をしたらいいかわからないし、患者もいろいろで騒動が起きます。主人公の似鳥ユキエは、おっちょこちょいだし、うまくいかないことも多いけれど、患者さんと対等に話をしていて、そういうところがいいなと思うし、見ていて面白いです。また、尿の量を測るとか、入浴介助とか看護師の仕事にはこういうのもあるんだなというのが知ることができて、興味深いです。主人公の似鳥さん以外にもいろんな看護師さん、医者がいて、見ていて飽きない作品でした。私は入院はお産のときしか経験ありませんが、入院患者にとっては、彼らスタッフが一番よく接する他人です。似鳥さんみたいな看護師さんがいたらとても楽しいだろうなと思いました。わたしが好きな話は、似鳥ユキエが、実習時代に担当した子どもとの話です。ユキエは子供は苦手と思っていたけど、その子とは仲良くなれて…みたいな話です。病気の子供の不安とか、大人同士なら社交辞令だとわかることでも子どもには本当の約束になってしまうんだなとかいろいろ考えさせられる話でした。