おたんこナース

おたんこナース

『おたんこナース』とは、小学館の『ビッグコミックスピリッツ』にて1995年から1998年にかけて連載された、佐々木倫子作、小林光恵原案・取材による医療漫画である。単行本は全7巻。看護婦を題材としており、のちに原案を手がけた小林自身によって『ぼけナース』というタイトルで小説化もされている。
物語の舞台は東京K病院。勤務し始めて間もない新米看護婦の似鳥ユキエ(にたとり ユキエ)が主人公として描かれる。気が強くちょっぴりドジな性格のユキエは、有能な看護婦を目指して日々奮闘するものの、患者とぶつかってトラブルを巻き起こしたり、失敗と緊張の連続に涙したりする日々を送る。同僚の本田雅子(ほんだ まさこ)と愚痴をこぼし合いながらも、厳しくも温かい先輩ナースたちや婦長、医師、そしてさまざまな背景を持つ患者たちとの出会いを通じて、新人から後輩を迎える2年目までの間に成長していく姿が描かれる。
作品全体はコメディタッチの軽妙なトーンで展開される一方で、患者の家族と看護婦との間に生じる軋轢や、主人公の担当患者が迎える死など、医療現場の現実を描いたシリアスなエピソードも多く含まれているのが特徴である。

sas9791e0のレビュー・評価・感想

おたんこナース
8

「動物のお医者さん」と同じ作者の方

「動物のお医者さん」の佐々木倫子さんの漫画です。原案は本当のナースさんです。佐々木さん特有のすっとぼけた感じがよく出ていておもしろいです。ナースも人間ですし、新人は何をしたらいいかわからないし、患者もいろいろで騒動が起きます。主人公の似鳥ユキエは、おっちょこちょいだし、うまくいかないことも多いけれど、患者さんと対等に話をしていて、そういうところがいいなと思うし、見ていて面白いです。また、尿の量を測るとか、入浴介助とか看護師の仕事にはこういうのもあるんだなというのが知ることができて、興味深いです。主人公の似鳥さん以外にもいろんな看護師さん、医者がいて、見ていて飽きない作品でした。私は入院はお産のときしか経験ありませんが、入院患者にとっては、彼らスタッフが一番よく接する他人です。似鳥さんみたいな看護師さんがいたらとても楽しいだろうなと思いました。わたしが好きな話は、似鳥ユキエが、実習時代に担当した子どもとの話です。ユキエは子供は苦手と思っていたけど、その子とは仲良くなれて…みたいな話です。病気の子供の不安とか、大人同士なら社交辞令だとわかることでも子どもには本当の約束になってしまうんだなとかいろいろ考えさせられる話でした。