ナミヤ雑貨店の奇蹟 / The Miracles of the Namiya General Store

ナミヤ雑貨店の奇蹟 / The Miracles of the Namiya General Store

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは東野圭吾の長編小説および、それを基に2017年に制作された日本映画。監督は廣木隆一、脚本を斉藤ひろしが手がけ、主演は山田涼介と名優・西田敏行が務めた。なんとなく悩み相談窓口を始めたナミヤ雑貨店の主・浪矢雄治は手紙のやり取りを通じ、様々な悩みを持つ人たちの人生を変えていく。雑貨店は過去と現在が繋がる不思議な場所となり、現実から逃げ続けてきた青年・矢口敦也を感化させていく。雄治と敦也の奇蹟の一夜の交流を描いた、心温まるファンタジー・ドラマである。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 / The Miracles of the Namiya General Storeのレビュー・評価・感想

ナミヤ雑貨店の奇蹟 / The Miracles of the Namiya General Store
9

ミステリーではない

東野圭吾作品を読んだことはありませんが、映画やドラマ化になってしまうとつい見てしまう作家さんです。あまり、キャストの好みでは見たことがないです。ですので、この作品の若手三名の演技力はいかほどかと思いながら見ました。なんせ、脇を固める役者さんが素晴らしいです。その中でも、やはり西田敏行は本当にお芝居が上手いので。主演の山田涼介のお芝居を初めて拝見させていただきましたが、よかったです。
東野圭吾作品はミステリーのイメージがあったのですが、これはオムニバス風で、だんだん物語が繋がっていきます。その繋がりは、普段のミステリー要素があるのかもしれません。そして、冒頭の意味不明な始まり方がクライマックスになって繋がると感嘆してしまいました。
人と人と繋がりとても大事にして作られた作品かなと思います。私は人の生き死にで、泣かせるのが嫌いです。
人が亡くなって悲しいのは当たり前だと思うからです。この作品は、いろいろな人が繋がって絡みあって、胸にグッと込み上げることが多々ありました。だから、たくさん泣いてしまいました。時として、報われないところもありましたが、その後の回収が感度的でした。そこに、山下達郎の主題歌がドンピシャでした。
やはり、また見たいです。