ミステリーではない
東野圭吾作品を読んだことはありませんが、映画やドラマ化になってしまうとつい見てしまう作家さんです。あまり、キャストの好みでは見たことがないです。ですので、この作品の若手三名の演技力はいかほどかと思いながら見ました。なんせ、脇を固める役者さんが素晴らしいです。その中でも、やはり西田敏行は本当にお芝居が上手いので。主演の山田涼介のお芝居を初めて拝見させていただきましたが、よかったです。
東野圭吾作品はミステリーのイメージがあったのですが、これはオムニバス風で、だんだん物語が繋がっていきます。その繋がりは、普段のミステリー要素があるのかもしれません。そして、冒頭の意味不明な始まり方がクライマックスになって繋がると感嘆してしまいました。
人と人と繋がりとても大事にして作られた作品かなと思います。私は人の生き死にで、泣かせるのが嫌いです。
人が亡くなって悲しいのは当たり前だと思うからです。この作品は、いろいろな人が繋がって絡みあって、胸にグッと込み上げることが多々ありました。だから、たくさん泣いてしまいました。時として、報われないところもありましたが、その後の回収が感度的でした。そこに、山下達郎の主題歌がドンピシャでした。
やはり、また見たいです。