着信アリ

着信アリ

『着信アリ』(ちゃくしんアリ)とは、角川書店より刊行された秋元康原作のホラー小説シリーズ、およびそれを起点とする一連のメディアミックス作品である。携帯電話に未来の自分からの死の予告メッセージが届くという現代的なガジェットを恐怖のモチーフに据え、虐待やいじめなどの理不尽な苦しみを受けた者たちの悲劇と怨念が絡み合うホラー作品として人気を博した。小説版のほか、映画化、漫画化、テレビドラマ化など多岐にわたる展開がなされ、日本国内のみならずハリウッドでのリメイクも行われている。
シリーズの最大の特徴である携帯電話を介した死の予告は、発信者が被害者自身の番号であり、着信履歴に未来の時刻が残るという不可解な現象を伴う。着信音は登録の有無に関わらず共通のメロディが鳴り響き、音声の場合は留守番電話に自身の悲鳴や周囲の音が記録され、メールの場合は死の瞬間の写真や動画が添付される。被害者は携帯電話のメモリーから次の犠牲者が選ばれるため、電源を切る、解約するといった手段では運命から逃れることができず、予告された時刻と内容通りに過酷な死を迎えることとなる。予告を所有者以外の人間が受け取って身代わりになる、あるいは作中で登場する特定の転送ルールを利用するといった例外を除き、死の運命を回避することは極めて困難である。
映画版は三池崇史監督により2004年に公開された第1作『着信アリ』を皮切りに、2005年の『着信アリ2』、2006年の『着信アリFinal』の3作品が製作された。第1作では女子大生の中村由美が友人たちの連続不審死に巻き込まれ、刑事の山下と共に呪いの元凶である水沼マリエの背景を追う姿が描かれた。続く第2作では前作の事件から約1年後を舞台に、保育士の奥寺杏子が台湾にルーツを持つ新たな呪いの連鎖に立ち向かう展開が描かれた。完結編となる第3作『着信アリFinal』では、修学旅行で訪れた韓国のフェリーを舞台に、クラスメイトたちにいじめの記憶と結びついた死の予告電話が届き、主人公の草間えみりが世界中の人々の協力を得て呪いの根源に挑むパニック劇が展開された。

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