のど自慢(映画)

のど自慢(映画)のレビュー・評価・感想

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のど自慢(映画)
8

タイトルに隠された秘密

タイトルを見た時は、のど自慢大会に出る人達の苦労などを面白く題材にした映画だと思っていましたが、実際に観てみるとそうでは全くなくて、なかなか売れない演歌歌手のお話でした。
私は歌手ではなかったですが過去に芸能活動をしていたことがあるので、ちょっと気持ちがわからなくもない部分がありました。
出演料を払って出演するもの、ノーギャラで出演するものは一部を除けば素人のすること。プロは出演料を貰って出演することだ。そう私も感じる部分は凄くあり、この映画を観ていたら凄く切なくなってしまいました。
この演歌歌手は、地元の人達から応援してもらえる反面、もう諦めなさいという人達もやはりいて、でも、本人は夢を捨てずに頑張ってる。事務所も見捨てず頑張ってくれてる。そんな心が熱くなるような内容です。
プロなのに、お店の片隅でちょこっと物販の為のイベントさせてもらったり、飲み屋さんで歌ってみたりばかりの苦労。売れないと言ってもやはりプロというプライドと意地もありますし、やはり沢山のお客様の前で大きなホールで歌ってみたい。そう思う演歌歌手のお話です。
最終的にはプライドを捨てることになりますが、それでもその時に起きたハプニングによって、複雑ではありますが感動する出来事があったりと、本当ののど自慢大会の裏側を見ているようなシーンもあり、心に何か残るような映画でした。