ラーヤと龍の王国

ラーヤと龍の王国のレビュー・評価・感想

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ラーヤと龍の王国
8

東南アジアを思わせる美しい映像に圧巻

この作品の1番の見どころはストーリーも素晴らしいですが、東南アジア諸国をモデルとした美しい街並みや森を見れることです。ディズニー映画ではヨーロッパ諸国がモデルとなることが多かったですが90年代からは中東や中国等様々な国がモデルになってきました。しかし東南アジアをモデルとした作品は無く、独特の世界観と映像美で魅了されました。
また、戦いで親がいなくなった子供や家族を失った男などそれぞれの持つ悲しみや問題などが現実世界の問題とリンクしているようで少し胸も苦しくなる作品です。
主人公も絶望の中にいましたが勇気を持って立ち上がり戦って成長していくというストーリーとしてはありきたりな展開でした。その中で様々な形の友情が芽生えること、悪者が善人になるというのはディズニーあるあるといってもいい展開ではないでしょうか。わかっている展開ではあるけども、やはり胸が温かくなり見てよかったなと思える作品でした。
龍という実在しない神秘的な存在ではあるものの、愛嬌のあるキャラクターでいい意味で常識を覆してくれたシスーもとても印象深かったです。
冒頭でも申し上げたとおり、私は今回この作品の映像の美しさと東南アジア諸国の文化を様々な場面に散りばめられていてそれを1本の映画で見れたことで東南アジアをグルっと旅行に行った感覚にさえなりました。旅行が好きな方、美しい映像が見たい方には大変おすすめしたい作品です。