まるで短編の漫画かアニメを見たかのような楽曲。
日本の音楽制作ユニット「HoneyWorks(ハニーワークス)」。通称ハニワは、音楽プロデューサーのGom、作詞家のShito、イラストレーターのヤマコを中心に2010年に結成された。
彼らの楽曲は青春期の恋愛をテーマにしたものが多く、女子中高生を熱狂させてやまない。楽曲は主にYouTubeに投稿され、記録的な再生回数を誇る。
人気の理由の一つにアニメーションとの組み合わせがある。ミュージックビデオに登場するキャラクター達は、少女漫画風の可愛いイラストで表情豊かに描かれる。聴いているうちに、見ているうちに、キャラクターが紡ぎ出す物語に惹き込まれ、次第に感情移入してしまう。動画を見終わった時には「切ない」「胸がキュンとする」「可愛い」と作品に共感する女子中高生が多いというのも頷ける。
また、“若者の本音”を捉えたキャッチーな歌詞にも注目してほしい。心の底で思っていることを表現してくれる爽快感が心地いい。ところどころに思わず口ずさみたくなる言葉が散りばめられ心を掴む。
人気声優が歌ったり、歌手のAdoもカバーしたりと、その影響力が伺える。
アーティストの個性が反映されているので、オリジナルと聴き比べをするのも面白い。その勢いは音楽だけにとどまらずキャラクターをもとにしたアニメや漫画、小説も出ている。色んな楽しみ方ができる「HoneyWorks」の楽曲、ぜひ1度聴いてほしい。