マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイトのレビュー・評価・感想

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マスカレード・ナイト
6

展開が同じ

東野圭吾さん原作の「マスカレード・ホテル」の続編とのことで、前作を観ていなかったのですが、映画館の予告で興味を持ったため前作を見てから「マスカレード・ナイト」を観てみました。
まず観た感想として、前作よりも登場人物が多いため、名前や登場人物同士の関係性を一致させるのが少し大変でした。
また、全体的な流れが前作とほぼ同じだったところが非常に残念です。
1番最初に怪しいと目をつけられた人物が、途中で心の内を話すことで犯人ではないと思わせる→物語終盤でまた出てきて、結局その人が犯人で、ホテルマンの山岸(長澤まさみ)の命が危険に晒されたところを刑事の新田(木村拓哉)が助けるという構成が同じなので、特に観終わったあとの感動もなく終わってしまいました。
しかし、物語の舞台となるカウントダウンパーティーのシーンは仮装をした大勢の客の姿がすごく華やかで素敵でした。この御時世でなかなか大勢が集まるところでパーティーはできないので、まるで異世界を見ているかのような不思議な感覚に陥りました(笑)
出演している俳優陣も超有名な人ばかりなので見ていて飽きないですし、それぞれの役どころも見応えがあって良かったです。
「マスカレード・ホテル」の世界観が好きな方にはおすすめできる映画だと思います。

マスカレード・ナイト
7

安定のバディミステリィ

東野圭吾のベストセラー小説マスカレードシリーズの第2弾。
前作『マスカレード・ホテル』に続き、木村拓哉扮する刑事の新田と今回はホテルコンシェルジュに昇進した長澤まさみ・山岸尚美とのパティもの。
年末の大晦日・カウントダウンパーティーの仮面舞踏会がクライマックスのミステリー。
犯人はちょっと意外でした。二転三転とさすが東野圭吾、かなり凝っています。
前作に続き伏線とかミスリードが多く観終わった後も少し頭が混乱しますが、キムタクと長澤まさみのやり取りが心地いいので爽快感があります。
人を疑う刑事と人を信じるホテルウーマン、この二人が対照的で味があります。
警察もホテルも現在社会でこれだけプライドを持って働いている人も少ないのでは。
特にホテル・コルテシア東京側の社員教育は徹底されています。警察組織は相変わらずで管理官がいて係長がいての犯人逮捕第一の縦割り組織、反対にホテルはお客様の要望やワガママには何でも聞く徹底ぶり、こんなこと普通はしないだろうがと思う事までやってくれます。ホテルに不可能はないといった感じ本当のプロなんですね。好対照の2つの組織が私にとっては面白かったです。
第3弾もあればまた観たいと思う良作です。