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健気な主人公の幸せを願わずにはいられません
主人公のシェリル・ハルフウェートがとにかく健気で慎ましやか。
品がありおしとやかな淑女然としたところにも好感がもてます。
伯爵令嬢でありながら、使用人よりもひどい扱いを受け、長年虐げられてきたにもかかわらず前向きに暮らそうとする主人公の健気さに胸を打たれ、彼女の幸せを願わずにはいられません。
セノデール辺境伯の最初の態度には腹が立ちましたが、物語が進むにつれてシェリルとセノデール辺境伯には早く幸せになってほしいと思うようになり、ふたりがギクシャクしたり、ぎこちなかったりするたびにやきもきしてしまいます。
こんなに続きが気になる作品はなかなかありません。
原作は小説のようですが、漫画の絵に惹かれて読みました。
絵がきれいで登場人物の書き分けもしっかりされています。
主人公は健気でかわいらしく描かれ、悪役は悪役らしく憎らしく描かれているので、より主人公に感情移入しやすく読みやすかったです。
脇役である執事や使用人たちも魅力的に描かれているので、登場人物で混乱することはありませんでした。
ストーリーは家族の愛を知らず虐げられてきた主人公が周りの人の温かさを知り真実の愛を手に入れるという王道のストーリーです。
無理のないストーリー展開で分かりやすいので、王道のラブストーリーがお好きな方におススメです!