テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise

『テイルズ オブ アライズ(Tales of Arise)』とはバンダイナムコエンターテインメントから発売されたロールプレイングゲームである。テイルズシリーズ25周年として2020年に発売予定だったが、発売が翌年の9月9日に延期になった。公式ジャンル名は「心の黎明を告げるRPG」。
ダナとレナの二つの世界を舞台に、痛みを感じない青年、アルフェンと触れた人間に激痛を与える少女、シオンが出会うことで、世界を揺るがす旅が始まる。

テイルズ オブ アライズ / Tales of Ariseのレビュー・評価・感想

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
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RPGの王道、支え合うヒーローとヒロインの関係性に浸りたい人におすすめ

ネームがちゃんと決まっていて変更不可の主人公、選択出来ないヒロイン。
名前を自分にして自分の分身をゲームに投入して恋愛相手を選ぶ自由度の高い作品が増えていく中、制作側が決めた一本道を歩むからこそゲームの中のキャラの意思や人格に芯を感じられる場面が多々あり本当に生きている物語に浸る事が出来ます。
主要メンバーが皆どこか種類のちがう孤独を心に背負い、夜が明けない停滞した先の見えない日常にいる中、その最たる例である絶望的で悲惨な事ばかりおこる同じ日々が始まるのが嫌で眠るのさえ嫌いな主人公がヒロインとの出会いから色々な事が様変わりし、優秀な指導者と出会い、現状を打破するためにあらゆる壁を壊そうと立ち上がる様が王道であつい展開でまだOPが始まる前の序盤から大人でもわくわくさせられるゲームです。
前述でも触れた通りキャラが自分の手を離れ、色々と好き勝手にしゃべって動いてくれるのでプレイヤーの人形という感覚もなく出来上がった世界観の中に映画やドラマのように没入したい人におすすめなストーリーです。
戦闘は操作キャラ達皆に特有の能力や癖があり準々にプレイしていて違いを楽しめます。
メンバーがある程度揃った頃の爽快感が増した戦闘を是非ご自身で体験していただきたいです。

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
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大人になるほど考えさせられるRPG

心の黎明を告げるRPGとジャンル付けされているテイルズシリーズ。ゲーム序盤は単調でよくあるRPG かなという印象を受け、つまらないから続けようかどうか迷ったちょうどそのとき物語とゲーム操作やオプションが一気に広がる。先に受けたつまらなかった印象がまるで縮めていたバネが一気に弾け飛んだような衝撃に見舞われる。各キャラクターの心にかかる闇や葛藤がまるで自分の内面を映し出しているかのような錯覚に見舞われる。そしてそれは、同時に深く考えさせられる。自分と上司、部下、恋人、家族それぞれの関係性に置き換えキャラクター達が乗り越えるのと同じように自分の心のわだかまりを解いてくれる。
この重厚で複雑な物語とは相反して明快で爽快なバトルシステムが素晴らしい。様々な役職があるキャラクターを実際に自分で操作できるのもとても楽しい。近距離戦・魔法使い・回復薬・遠距離戦などアクションゲームが苦手な方でも自分が楽しく戦えるキャラクターを見つけて戦うのも楽しい!
クライマックスに行くにつれてより重厚で考えさせられる物語は自分の置かれた環境によって受け取り方考え方が変わるストーリーなのかなと思い、また少し時間を置いてもう一度プレーしたいと思った。その時どんな事を考えさせられるのかとても楽しみ。そんな気持ちにしてくれる奥深いゲームです!

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
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初心者でもおすすめ!「テイルズオブアライズ」をプレイしてみた。(ネタバレなし)

2021年9月9日、約5年ぶりにテイルズオブシリーズから新作「テイルズオブアライズ」(PS4、PS5、steamなど)が発売。筆者も実際に50時間くらいプレイしましたが、今までのテイルズオブシリーズの要素を継承しつつ、新しい要素も盛り込まれていて非常に楽しめました。

とはいえ、「テイルズオブシリーズをやったことがないけど、そんな人がやっても大丈夫かな?」と不安に思う人もいるかもしれません。

この記事では、ネタバレなしで筆者がプレイして良かったところ、気になったところを紹介していきます。よかったら参考にしてみて下さい。

良かったところ
・王道なストーリー
序盤は悪を討ち、世界を救うという王道な感じですが、後半は伏線を回収したりと謎が一気に解けて気持ち良かったです。クリアしたときは喪失感はあったものの、素直に面白かったなと思えました。

・個性的なキャラクター
各パーティーメンバーのキャラクターもそれぞれ違う過去を持っています。序盤は事情でお互い嫌悪感を抱いているキャラもいましたが、ある出来事がきっかけでだんだんと打ち解けるようになり、安心しました。全員が大人の対応をしているということもあり、特定のキャラにヘイトが集まるということはありませんでした。

・綺麗なグラフィック
リアルで綺麗ななグラフィックで、没入感を得ることができます。特に、水の描写が綺麗だと感じました。主要キャラの表情もいろいろあって、見ていて飽きませんでした。

・爽快な戦闘
簡単な操作で、敵にコンボを繋げられます。操作がアクションよりに洗練された印象でした。また、仲間と連携して放つ「ブーストアタック」も爽快。決まると、とても気持ちいいものです。

気になったところ
・ダンジョンが単純
テイルズオブシリーズのファンからすると、物足りないかも?ゲーム初心者にはちょうどいい難易度かもしれません。

・アニメ作画が微妙
前作の「テイルズオブベルセリア」と比べると、アニメ作画のレベルが落ちてしまった印象を受けました。(ちなみに制作会社は前作と変わっていません。)とくに、ヒロインのシオンがあまりかわいく見えないです……。もう少し丁寧に描いて頂きたかってですね。

総評
約5年ぶりの新作ということもあり、とても気合いをいれて制作されたのだなと感じました。(ストーリー、キャラ、グラフィック、など)戦闘は慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、物にすれば爽快感を得られます。テイルズオブシリーズのファンはもちろん、今作が初めてだという人も楽しめる作品に。(2021/11/16時点で)体験版も配信しているので、試しにプレイしてみてください。気に入ったら、製品版も是非。やみつきになりますよ。

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
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テイルズシリーズ久々の良作

テイルズシリーズといえばゲーム界でも割と長く親しまれているシリーズ作品です。そして、このテイルズオブアライズですが、かなりお勧めとなってます。
テイルズシリーズは作品によって良作駄作がはっきりとしているのですが(個人差はありますが)アライズが出る直前まで駄作が続いていました。しかし今回発売されたアライズはストーリー良し、戦闘システム良しのかなりの良作です。
良いところをざっくり説明します。
まずストーリーですが王道ストーリーです。奴隷青年がある女性と出会うことをきっかけに反乱組織に加わり、世界解放に向けて冒険の旅に出る、というものです。見どころがしっかりあり万人向けのストーリーです。また全6人いる操作キャラの個性もしっかり出ていて、冒険の所々で聞けるキャラ同士の会話チャットも面白いです。
次に戦闘システムですがキャラごとに戦闘システムが変わっているので多彩なアクションが可能です。大きく分けると剣や拳で戦う前衛キャラ、魔法や銃で戦う後衛キャラの2種類です。1人を極めるのも良いですが個人的には様々なキャラで遊ぶのをお勧めします。
テイルズシリーズは基本的に過去作をプレイしていなくても楽しめるので(裏ボスで過去作のキャラが出てきたりはしますが)、今までテイルズシリーズをプレイしたことない人もぜひやってみて下さい。

テイルズ オブ アライズ / Tales of Arise
9

シリーズ経験者の機体を裏切らない面白さ

今作は「継承と進化」の両立を意識しており、シリーズ経験者にも若い新規ユーザーにもシリーズ作品に注目してもらうことを目標に作られた作品です。
新規ユーザーに目を向けるということで発売前は「シリーズの良さが削がれてしまうのではないか」という不安の声もありましたが、経験者目線でプレイした結果とても満足の行く作品でした。

▽良かった点
・パーティメンバーそれぞれにしっかりとスポットが当たっており、全員が魅力的に描かれていた。
・全体的なグラフィックのレベルが高く、特に戦闘時には迫力のあるエフェクトで、技を出すだけで楽しい。
・序盤~終盤まではコンボが続くと「ブーストストライク」が発動し、HPの残っている敵も一撃で倒せて爽快感がある
・シリーズ経験者向けに、おなじみの「アイテム」「技」等の名称や、特定の「キャラ」「シリーズ」を匂わせる文章があり、知っているとニヤッとできる。

▽良くなかった点
・終盤以降では「ブーストストライク」がHPを1にしないと発生できない強敵がかなりの頻度で出現し、それまでに感じていた爽快感が薄れる。
・ゲーム内で野営(RPGの宿屋のようなもの)を行う際に、「DLC販売中」というDLCの購入を促すテロップが出てくるため、世界への没入感が薄れる。

一通り寄り道しつつでクリアまでの総プレイ時間は約50時間と十分なボリュームで、やりこみ要素も豊富でした。
後半の爽快感が薄れる面はありますが、アクションRPGとしての戦闘の楽しさは随一で有ることには代わりありません。
ストーリーやキャラ同士の掛け合いも魅力的で、ついつい長時間プレイしてしまう程の面白さです。

シリーズ経験者、初めてシリーズに触れる方にも自身を持ってオススメできる作品です。