御曼けゑ志 / おまんKC / OMAN-KC

御曼けゑ志 / おまんKC / OMAN-KC

御曼けゑ志(おまんKC)とは、札幌市在住のシンガーソングライター、ライブハウス経営者。「OMAN-KC」表記がなされていることもある。1971年生まれ。20歳ごろからバンド活動と同時にソロ活動に力を注ぐ形で音楽活動を開始。地元・札幌市でのテレビ・ラジオ番組などにも出演し、幅広い活動を展開。札幌市内で「161倉庫」というライブハウスを経営しており、ミュージシャンとして自身の音楽活動と並行しながら、ライブハウス店主としても札幌の音楽シーンに深く関わっている。店内で開催されるライブでは自身も出演者としてステージに立つほか、全国各地から訪れるミュージシャンとの交流やライブ活動を通じ、長年にわたって独自の人脈を築いている。音楽性は、どこか懐かしさや郷愁を感じさせるメロディーに、下ネタやユーモアを交えた歌詞を乗せるという独特の作風が特徴。強烈なインパクトを持つ楽曲が注目される一方、単純に下ネタだけを前面に押し出した表現にとどまらず、ユーモラスで親しみやすい世界観や、シンガーソングライターとしてのメロディーメーカーとしての魅力も持ち合わせている。

御曼けゑ志 / おまんKC / OMAN-KCのレビュー・評価・感想

御曼けゑ志 / おまんKC / OMAN-KC
8

札幌の愛すべき怪人〜御曼けゑ志

はっきり言ってアルバムの紹介やレビューではない。私が紹介したいのは御曼けゑ志という人物である。
御曼けゑ志。言葉に出すと確実に放送コードに引っかかりそうだが、オマンKCと表記されることもある(以下KC)。
彼のライブはとにかく下ネタのオンパレードで、常に「ち◯ぽ」や「お◯◯こ」といった類の、小学生が口走るそれのような歌詞が飛び交っている。
ハッキリ言えば好みは分かれるし、事実、ステージに立ったライブハウスの中では出禁になったところもある。
しかしKC本人は全く堪えている様子が見られず、「むしろ伝説を作った」といわんばかりの泰然自若ぶりを発揮している。
もちろんお下劣な曲ばかりではなく、2019年に出したミニアルバム『EP THE OMAN』に収録された全4曲は、彼らしいユーモアは漂わせつつも、下ネタは一切入っていない。
そもそもライブも下ネタばかりでは決してなく、独自の観点で、観客をクスッと笑わせたり感動させたりする楽曲もたくさん披露されている。
KCは、札幌市東区で「161倉庫」というライブハウスを経営しつつ、音楽一本で身を立てているプロのミュージシャンだ。
面白いだけではなく実力もしっかりと伴っているため、インディーズで人気を博するミュージシャンの筆頭として数えられる、三上寛の北海道ツアーに帯同したことでも知られている。
KCを慕う同業者は日本各地にたくさんいる。直接的には関係ないライブハウスやバーでの打ち上げにおいても、なぜか彼の話題になることが多く、その内容は、どれもが愛にあふれているものばかりだ。
コロナ禍で「161倉庫」が経営難に陥った際は、地元札幌のバンドマン有志が支援イベントを企画。当日には、KCが育ててきた大切な場所を守るべく、多くの人々が募金のために集まった。
KCはことあるごとに「俺、プロだから」と口にする。プロとしての矜持を胸に、彼はリスナーを爆笑させたりほっこりさせたりと、日々を忙しく過ごしているのである。