御曼けゑ志 / OMANーKC

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御曼けゑ志 / OMANーKC
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札幌の愛すべき怪人〜御曼けゑ志

はっきり言ってアルバムの紹介やレビューではない。
私が紹介したいのは御曼けゑ志という人物の紹介である。
御曼けゑ志。本当はオマンKCを表記するのが正しい(以下KC)。
言葉に出すと放送コードに確実に引っかかるだろう。
そして彼のライブはとにかく下ネタのオンパレードだ。
KCの曲は「ち◯ぽち◯ぽち◯ぽ」や「お◯◯こ」と言った類いだが、筆者には全然どぎつく聞こえない。小学生が口走るネタのそれだと思う。
嫌な人はいるのは確かだと思う。
いやそれらの人も一定数いる。
事実、それらの歌を披露したライブハウスの中で、出禁になったところもある。
それはその店のカラーなんだろう。KC本人は全く堪えてない。てか「むしろ伝説作ったぜ」とすら思えてならない。
もちろんKCには下ネタの曲ばかりではない。
2019年に出したミニアルバム「EP THE OMAN」の全4曲は、ユーモラスではあるが下ネタの部分は入っていない。
つか、ライブだって下ネタばかりでは決してない。

KCが筆者と出会った頃、あの時はライブの打ち合わせだったと記憶しているが何かの時にKCはこう言った。
「俺、プロだから」

彼は161倉庫ってライブハウスを経営しつつ、音楽一本で生活を立てているレッキとしたプロのミュージシャンなのだ。
KCを慕っているミュージシャンは多い。
KCと関係ない札幌のライブハウスやライブバーでの打ち上げでは何故か彼の話題になることが多い。
そのどれもがKCに他する愛みたいなのもが見え隠れしている。
更に言えばインディーズでも有名どころのミュージシャンの筆頭に三上寛氏がいるが、三上氏の北海道ツアーに同行しているのがKCだったりする。
どれだかKCが周りの人に愛されているかが分かる話だ。

今はコロナ禍で多くのミュージシャンやライブハウスも厳しい状態が続いている。
今頃は161倉庫のBARで飲んだくれて、くだでも撒いているのかな?

早くコロナが収まって欲しいものだ。