ぼくらの7日間戦争

ぼくらの7日間戦争

『ぼくらの七日間戦争』(ぼくらのなのかかんせんそう)とは、1985年4月に角川文庫の書き下ろしとして刊行された宗田理による長編小説、および同作を起点とする一連のメディアミックス作品群である。全45作が発表された人気文学作品「ぼくらシリーズ」の第1作にあたる。
原作小説では、東京下町の中学校に通う1年2組の男子生徒たちが、1学期の終業式当日に突如として失踪するところから物語が始まる。生徒たちは荒川河川敷にある廃工場に立てこもり、女子生徒らと協力して全共闘を思わせる「解放区」を樹立。管理教育や体罰で生徒を抑圧する教師や勉強を強いる親など、理不尽な大人たちへ対抗する。途中で誘拐されたクラスメイトの救出や、廃工場で出会った老人・瀬川卓蔵との交流、大人たちの不正を暴く工作などを行いながら、自らの自由と権利を主張する七日間の戦いを繰り広げる。
1988年8月13日には東宝系で実写映画化され、角川映画の代表作の一つとなった。同作は宮沢りえの女優デビュー作としても知られ、宮沢は第12回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。映画版では原作から大幅なアレンジが施され、全共闘の要素や誘拐事件などがカットされた一方で、廃工場内に残されていた戦車「エレーナ」の登場や、仕掛けられた様々なトラップによる機動隊・教師陣との攻防など、アクション性を重視したエンターテインメント作品へと再構成された。
2019年12月13日には『ぼくらの7日間戦争』のタイトルでアニメ映画が公開された。監督を村野佑太、脚本を大河内一楼が務め、原作から約30年後となる2020年の北海道・旧炭鉱町を舞台に設定。現代の中高生が直面するSNSや多様性の問題を盛り込みつつ、大人への挑戦というシリーズ本来のテーマを踏襲した新解釈のストーリーが展開された。同作は海外でも高く評価され、第53回シッチェス・カタロニア国際映画祭のアニメーション部門で最優秀長編作品賞を受賞した。

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