LOOPER/ルーパー

LOOPER/ルーパーのレビュー・評価・感想

LOOPER/ルーパー
7

ブルースウィリスの体をはった演技がいい。

ブルース・ウィルス主演のこの作品は過去と未来の自分に出会うというタイムスリップをモチーフにした映画です。未来からくる犯罪者を仕留める殺し屋ですが、ある日未来の自分が送られて来たというストーリー。しかもそのシステムを作り上げたレインメーカーは、未来の世界では極悪だから現代の子供のうちに殺してしまおうという設定。
途中から繰り返される悲劇ということで、実は予想はついてしまう内容でしたが、どうしてもラストが見たくなってしまう作品でドキドキしました。最終的には、主人公は自殺してしまうのですが、どうにか生きながらえて欲しかったなと言うのが正直な感想です。
誰かを守るため未来を変えるため、過去に戻って芽をつむという設定は、多くの映画に見られるのですが、パラレルワールドとして新たな可能性を秘めるものやハッピーエンドでないと視聴者側としては、心のモヤモヤが晴れずに終わってしまいます。
自分の身を投げて未来を変えたり、子供を守るくらいの性格なら、そもそもこんなストーリーにはなってなかったんじゃないかな?とも考えられますし。この手のストーリーでは今までにない新たなラストエンドが作られたら良いと思います。
ブルース・ウィルスの体を張った体当たり的な演技はやはり素晴らしいものがありました。
追われて隠れて、銃撃戦を繰り返すとこちらも胸の鼓動がドキドキして楽しめました。

LOOPER/ルーパー
8

タイムリープのSFアクション

時代は2044年。さらに30年後の未来では、タイムマシンが開発されるが法律で使用が禁じられるようになった。しかし、犯罪組織が秘密裏に使用し、標的を30年前に送り、「ルーパー」と呼ばれる殺し屋に殺させ、死体の処理をさせていた。標的は手を拘束され、顔を隠されていた。

ルーパーのジョー(ジョセフ・ゴードン=レビット)は日々、未来からの依頼をこなし、報酬の銀の延べ棒を引退後のために貯めていた。
ある日、ルーパー達の契約が次々と打ち切られ始める。30年後の自分が標的として送られ、報酬の金の延べ棒を受け取ることでループが閉じる。そして、ルーパーは引退し、残り30年の余命を過ごしていた。

そして、ジョーもいつも通り依頼を実行しようとしていたが、時刻通りに標的が送られてこないこと、送られてきた標的が顔を隠していなかったため、標的に殴られ逃げられてしまう。それが、未来の自分だった。

未来のジョー(ブルース・ウィルス)は拘束される直前に最愛の妻を殺されたことで、未来の犯罪組織のボスであるレインメーカーを探して殺そうとする。未来で得たヒントをもとに探し出したのは3人の子供。

逃げる未来のジョーと対峙したジョーは、未来のジョーの目的を知るが組織の掟通り未来のジョーをまた殺そうとするが再び逃げられてしまう。しかし、未来のジョーが持っていた地図の一部を手に入れ、地図の場所へ向かった。

地図の場所には母親サラと10歳のシドという男の子が暮らす農場だった。ジョーはサラに事情を話し、未来のジョーが来るのを待った。
サラはTKという物を浮かせる念力の持ち主だったが、シドはさらに強い能力を持っていた。ルーパーの仲間が農場を訪れ、シドに銃を向けた事で階段から落ちてしまったシドは力を制御できず、ルーパーと家を爆破させてしまう。

シドがレインメーカーだと知ったジョーはシドを殺そうとするが、泣いているシドを見て思い留まった。そして、未来のジョーもまた、記憶を共有することでシドがレインメーカーだと知り、農場へやってくる。
追いかけてくる未来のジョーの弾丸がシドの右頬にかすったことで、シドの能力が爆発し、サラと未来のジョーが宙に浮くが、サラの愛によってシドは力を制御することができた。
追いついたジョーはシドを守るためサラが盾となるのを見て、サラが死ぬことでシドの憎しみが燃え上がり未来のレインメーカーを作り出すと瞬時に悟った。そして、銃口を自分に向け自殺した。ジョーが死んだことで未来のジョーも消え、復讐の連鎖がなくなるのだった。