ファッションが教えてくれること
『ファッションが教えてくれること』(原題:The September Issue)とは、2009年に公開されたアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画である。監督はR・J・カトラー、プロデューサーはエリザ・ハインドマーチが務めた。世界的なファッション雑誌『ヴォーグ』の編集長であるアナ・ウィンターをはじめとする編集部に密着し、同誌の歴史上最大級のボリュームとなった2007年9月号の制作舞台裏を描いている。対象となった2007年9月号は全840ページ、重量約2キログラムにも及び、出版史上屈指の重厚な一冊として知られる。
作品内では、冷徹なカリスマとして知られるアナ・ウィンターと、彼女の右腕として長年クリエイティブ・ディレクターを務めるグレイス・コディントンとの火花を散らす情熱的な攻防や、妥協のない誌面づくりの過程が克明に捉えられている。さらに、シエナ・ミラーをはじめとする著名なセレブリティや、カール・ラガーフェルド、ジャン=ポール・ゴルチエ、オスカー・デ・ラ・レンタ、ヴェラ・ウォン、タクーン・パニクガルといったトップデザイナー、トップモデル、写真家たちが多数登場し、華やかなファッション業界の最前線と知られざる現実が多角的に描き出される。
2009年1月16日にサンダンス映画祭にてプレミア上映された後、同年8月20日にオーストラリア、8月28日にアメリカ合衆国で劇場公開された。日本では同年11月7日に公開を迎えた。世界的なファッションアイコンの知られざる仕事ぶりや一冊の雑誌を作り上げる熱量、ビジネスと芸術の葛藤を捉えた映像美は高く評価され、ファッションドキュメンタリーの代表作として広く認知されている。
- 総合評価9.0点
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