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映画「復讐者のメロディ」
主人公ダニーが刑務所から出所し、新たな街で人生をスタートさせるところから物語は始まります。
安いモーテルを寝床に、ダニーは仕事を探して生活を始めます。
ダニーの性格は、とにかく「ぶっきらぼう」。
寡黙で硬派で愛想の悪く、掴みにくいおっちゃん……といったところでしょうか。
彼がどうして刑務所に入っていたのかは本編では語られません。
ダニーはモーテルのオーナーの娘に声をかけられ、めんどくさそうにしながらも、渋々食事を付き合うことにしました。
ぶっきらぼうだが淡々と仕事をこなすダニーに、街の人は次第に信頼を置くようになります。
そんなある日。
人懐っこいダニーの彼女がある事件に巻き込まれてしまいます。
それを知ったダニーはカッとなり事件を起こした張本人を殺してしまうのです。
「あ、この人怒らせたらやばい人だな…」とこの映画を観た誰しもが思ったことでしょう。
ただこの「怒り」はダニーにとっての大切な人を守るための怒りなのです。
こんなにも不器用に人と関わる男ダニー。
そんな彼と互いに信頼関係を築けたら、怖いもの無しだなと感じました。