Stevie Ray Vaughan

Stevie Ray Vaughanのレビュー・評価・感想

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Stevie Ray Vaughan
10

年代問わずギターの魅力に痺れたいならこれ

1980年代に彗星の如く突如現れたStevie Ray Vaughan。
未だに恐るべき影響力を持つこのスーパーブルースロックギタープレイヤーは、現代の音楽にも衝撃を与えるほどの情熱的なプレイで、聴く者の心をわしづかみにします。
老若男女問わず、一度彼のギタープレイを聴いた人は、必ずと言っていいほど「自分もギタリストになりたい」と思うようになります。
ただの技巧派ではなく、心があるプレイ。
それまでになかった激しさ、繊細さを併せもち、その卓越したプレイは、あのエリック・クラプトンをもってして「私が16歳の頃になりたかったのは、まさにStevie Ray Vaughanだ」と言わしめるほど。
彼のプレイは、アルバート・キングやフレディ・キングなどの大御所ブルースマン達の影響下にもある中、ケニー・バレルやジョージ・ベンソンなどのジャズマン達からの影響もあり、ダイナミックかつ繊細なプレイも必聴。
また、かのエレキギターの革命児ジミ・ヘンドリックスのカバー曲「Little Wing」においては、あえてボーカルのないインストの曲としてカバー、その激しく情熱溢れるプレイは、彼をミュージシャンズミュージシャンに引き上げることに一役買ったのである。
1990年に惜しくもヘリコプター事故で他界してしまったが、もし存命であれば、さらにこの世界を震撼させる救世主的なアーティストになっていたことは、聴くもの誰もが認める真実というものであろう。