私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me

私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me

『私がモテてどうすんだ』とは、講談社より発刊されている『別冊フレンド』にて掲載された、ひとりの美少女を巡って沢山の男性が翻弄される姿を描いた恋愛コメディ漫画である。
美少女でありながら、男性に興味がなく自他ともに認めるオタクであるという主人公のキャラクターが好感を抱かせ、アニメ化・実写映画化までされている。

私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Meのレビュー・評価・感想

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私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me
9

少女漫画だけど面白い作品をご紹介します!

この作品の見どころをご紹介します。まず、あらすじは、同級生の仲良くしている所を妄想するのが大好きなぽっちゃり体形の腐女子な主人公がある時、大好きなアニメキャラが死んだことでショックを受けて1週間も飲食をとらずにいた結果、なんと顔見たら痩せて美少女に変身していました。今まで、「王子様の隣には王子様。」と思っていたのに突然始まったモテ期。
イケメンたちに熱烈アピールされても腐女子(オタク)を隠さず逆にイケメンたちや周囲を振り回します。さらに後から次々ライバルが増え、趣味に生きてた主人公の日々が変わる波瀾万丈の学園ラブストーリーです。
主人公が美少女なのにギャグ満載のところもこの作品が面白いと感じさせるところです。主人公は痩せて美少女になりますが作中、何度もリバウンドして再び肥満体形に戻ります。マツコ似とまで言われるぐらい周りを驚愕させます。イケメンたちのアピールより彼らが絡んでいる所を妄想して顔がにやけています。言葉も漫画の名セリフをいい風にして周囲を納得させます。腐女子全開の行動で周囲が引きますが、変わらない性格と行動が肥満体形に戻ってもみんなに愛されて羨ましいと思います。趣味が1番の主人公は悩み悩んで物語後半で主人公をいつも見守ってくれた先輩と結ばれて幸せになりますが、さらにおおきな壁が立ちふさがります。

主人公だけじゃなく、イケメンたちにも様々な事件がおきますが、主人公への愛は変わらない一途さに注目です。
空回りする時もありますが、彼らの頑張りは他の人では真似できない行動です。

この作品は実写映画化&アニメ化もされました。そちらも原作に負けないくらい面白いと評判です。
2020年映画館で上映で花依の役は富田望生さん、激やせ後は山口乃々華さんで共演します。現実では主人公みたいな体重変化は出来ないので、2人で演じました。主題歌が流れているときダンスをします。このダンスがまさにキレのある動きで、真似したいくらい楽しそうに踊っています。
他のメインキャラもダンスボーカルや有名なドラマの俳優、戦隊ヒーロー、仮面ライダーの人が役をやっています。
ダンスはもちろん原作と同様ギャグも満載で笑いが止まりません。
最後のオチも注目だと口コミがありますので是非チェックを。アニメは2016年に放送しました。こちらは原作通りの話でしたが、アニメならではの魅力があります。

私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me
7

腐女子の実態がよくわかって面白い

腐女子の女子高生がイケメン達に熱心にアプローチされて、逆ハーレム状態になるというラブコメ漫画です。

主人公の芹沢花依はアニメのキャラクターのシオンに熱烈に萌えるデブのオタク。実生活でも美少年が大好きなのですが、自分がその隣にいたいわけではなく、美少年×美少年のカップリングを影から見つめたり、妄想したりするのが好きな根っからの腐女子です。
しかしある日、推しキャラのシオンがアニメの中で死んでしまい、寝込むほどショックを受けてしまいます。ところが、食事もとらずに、しばらく自室に引きこもっていた花依はすっかり痩せてしまい、まるで別人のような美少女に大変身。そんな花依に校内きってのイケメン達が群がり、乙女ゲームのような生活が始まるのです。

この漫画を読めば、腐女子の実態をわかりやすく理解することができます。推しキャラへの熱意や、BLの世界、コミケの様子、そして彼女たちの思考回路がコメディタッチで描かれていて面白いです。

ストーリー的には、主人公の花依がイケメンに囲まれたからといって、簡単にリア充に転向して恋愛に発展しないところが良いと思います。正直にオタクであり続け、自分の好きなものを貫き通すところに、媚びない魅力を感じました。