私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me

私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me

『私がモテてどうすんだ』とは、講談社より発刊されている『別冊フレンド』にて掲載された、ひとりの美少女を巡って沢山の男性が翻弄される姿を描いた恋愛コメディ漫画である。
美少女でありながら、男性に興味がなく自他ともに認めるオタクであるという主人公のキャラクターが好感を抱かせ、アニメ化・実写映画化までされている。

TOROROgohan7のレビュー・評価・感想

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私がモテてどうすんだ / Kiss Him, Not Me
7

腐女子の実態がよくわかって面白い

腐女子の女子高生がイケメン達に熱心にアプローチされて、逆ハーレム状態になるというラブコメ漫画です。

主人公の芹沢花依はアニメのキャラクターのシオンに熱烈に萌えるデブのオタク。実生活でも美少年が大好きなのですが、自分がその隣にいたいわけではなく、美少年×美少年のカップリングを影から見つめたり、妄想したりするのが好きな根っからの腐女子です。
しかしある日、推しキャラのシオンがアニメの中で死んでしまい、寝込むほどショックを受けてしまいます。ところが、食事もとらずに、しばらく自室に引きこもっていた花依はすっかり痩せてしまい、まるで別人のような美少女に大変身。そんな花依に校内きってのイケメン達が群がり、乙女ゲームのような生活が始まるのです。

この漫画を読めば、腐女子の実態をわかりやすく理解することができます。推しキャラへの熱意や、BLの世界、コミケの様子、そして彼女たちの思考回路がコメディタッチで描かれていて面白いです。

ストーリー的には、主人公の花依がイケメンに囲まれたからといって、簡単にリア充に転向して恋愛に発展しないところが良いと思います。正直にオタクであり続け、自分の好きなものを貫き通すところに、媚びない魅力を感じました。