ストレイヤーズ・クロニクル

ストレイヤーズ・クロニクルのレビュー・評価・感想

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ストレイヤーズ・クロニクル
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特殊能力が出てくる日本映画

日本映画の『ストレイヤーズ・クロニクル』についてレビューしたいと思います。
極秘機関による人体実験の末に誕生した特殊能力者の物語です。特殊能力者達は“チーム・スバル”と“チーム・アゲハ”に分けられました。
チーム・スバルが「人々の為のチーム」とするなら、チーム・アゲハは「人々を破滅に追いやるチーム」という事になります。
特殊能力を持つ彼らは破綻と呼ばれる恐怖にさらされています。これは廃人となる現象です。
20歳までしか生きられないという特徴もあります。

チーム・スバルとチーム・アゲハの特殊能力での戦闘シーンは見どころだと思います。
彼等には少しの余命しかありません。彼等が「一人の人間として幸せをつかみたい」と思う反面、死は迫ってきているのです。
チーム・アゲハは人々を殺しつくそうとします。リーダーである学の体には、人類が滅びるくらいのウイルスが潜んでいます。それは学が死ぬ事で発動するという、恐ろしいものでした。チーム・スバルのリーダーである昴達は学の死を防ごうとします。
そんな中、自衛隊らしき特殊部隊が動き、チーム・アゲハのメンバーを殺害していきます。
その時の彼らの生き様を見せられ、心にグッとくるものを感じました。

この作品は、「力を求めて少年少女達に人体実験をし、挙句の果てには特殊能力を身につけさせ、自分達のために利用して反抗したら殺害する」という、身勝手な大人の思いを感じました。
しかし、「人類が進化するにはこういう事も必要だ」という暗黙の了承も感じます。

小説版も出ています。映画と小説を見て何を感じるかは人それぞれだと思います。