Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-

Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-のレビュー・評価・感想

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Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-
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彼女たちという光で、心が青空のように晴れる

原作ゲームのファンです。
正直、PVを見たときにはあまり期待ができず、「作画が微妙じゃないか?」、「無難というか地味なストーリーだな」と思っていたのですが、実際に見てみると予想より満足できるものでした。

序盤に簡単な世界観とアイドルの紹介がありますが、やっぱり原作をプレイしていなければ、面白さは大幅に減ると思います。話自体はよくある感じで、テンプレートな悪役と淡々とした駆け足なストーリー展開ですので、「動くシスターズが見られる」、「映画館の音響でライブシーンを楽しめる」というのが最大の魅力です。

まず、原作を踏襲したオープニング演出がとても良かったです。
「Donuts」のロゴ、代表曲ともいえる「あの曲」のイントロが流れた瞬間、思わず泣きそうになりました。
ライブシーンは派手さはありませんが、実際に歌って踊る姿を見られただけでうれしかったです。
すべて手書きでとても丁寧に描かれており、動きも滑らかでまったく崩れていませんでした。

欲を言えば、ナナスタの他のアイドルたちや4U、KARAKURIの姿を見たかったです。
ポスターや街頭の映像など、背景の一部での出演でもいいので存在を感じたかったです。

「君のしたいことをしろ」、「誰かの背中を押す」、「大人や社会の理不尽に屈しない」という、ナナシスのメインテーマを短い尺でよくまとめてあったと思います。
ゲーム内背景の再現度もとても高く、誠実に作られているのが随所に感じられました。

メインストーリーを読破した方なら、オープニング最後の映像はグッとくるはずです。
ナナシスが好きな方なら、きっと見て損はないです。