胃が痛くなる名作
この作品の最大の特徴は人間模様の丁寧な描写です。脚本は「冴えカノ」などでも有名な丸戸史明氏。3人の男女の恋愛模様をこれでもかというくらい丁寧に描写していきます。生死にかかわるようなことは起きませんが、誰もが不安定で鬱になります。このゲームをプレイして胃に空いた方もいるくらいですが、文句なしの名作です。
前作「WHITE ALBUM」と物語自体につながりはなく、世界設定は共通していますが、何年も経過した時代になっているので、前作未プレイでも楽しめます。
もちろん前作をプレイした方は、三角関係の恋愛や冬が舞台ということも共通していたり、人物名や楽曲名など、前作を知っているとニヤリとしてしまう要素もあり、楽しめること間違いなしです。
このゲームの最大の見どころは主人公の親友です。主人公が2人の女性の間で揺れ動いている間も常に味方でいてくれ、時に本気で怒ってくれます。このゲームをプレイして、この人物を嫌いになる人はおそらくいないでしょう。
不安定な三角関係やそれにかかわる人間模様が見たい方は、ぜひプレイしてみてください。本作は高校生編、大学生編、社会人編と通常の青春時代に比べ、さらに時間が進みます。登場人物の半生を見ることができる、おすすめの作品です。