子どもからお年寄りまで、転がすだけだよ、カンタン、タノシイ、カタマリダマシイ!
取扱説明書を見たい?
転がしてくっつけて大きくして、また転がしてくっつけて大きくして…説明書なんていらないよ?
それでもアドバイスが欲しい?
じゃあ一つだけ。
転がしてみればいいじゃない、王子☆★
この大コスモには偉大な王様がいる。
王様はとにかくでっかい。
王様はいつも不機嫌そうな顔をしている。
王様は一番偉い。
王様はとても口が悪い。
王様は酔っぱらって星空を壊しちゃう。
あわれな王子は王様のやらかしの後始末をする羽目に。
近くの物を引き寄せてくっつけて大きくなる不思議な塊を持って、物であふれる地球で大きな塊を作り、それを空に浮かべて星空を取り戻す使命が与えられるのだった。
ちなみに王子はちっちゃい。
5センチしかない。
途方もない仕事が待っているぞ、王子!
と、いうわけで…。
あなたはアナログスティックをぐりぐりと動かすことで王子を操作し、塊に何でもかんでもくっつけて大きくすることが目的である。
塊が小さいはじめのうちは引っ張る力が弱く、がびょうやネジくらいしかくっつかないが、少しずつ大きくなることではんこや消しゴム、鉛筆などもくっつくようになり、
さらに大きくなると本、リモコン、イスに机、もっともっと大きくなるとテレビに木に家までくっついちゃう!
動物だってくっつくし、人まで巻き込むから町中が大パニックに!!
塊の大きさに合わせて舞台は部屋から外へ、外から町へ、町から世界へ、世界から宇宙へ。
ちなみに王子は大きくならないのである。
直径10kmを超える塊を転がすのは5cmの王子。
当然ながら塊に隠れてしまって王子は見えないけど、王子があっちにこっちに塊を転がしたり息切れしたりしているところは、あなたにはズームで中継されているから応援しながら操作してあげてね!
何をすればいいのか直感的にわかるし、やればやるほど転がしの極意を理解できるのがこのゲームの魅力。
まさに子どもからお年寄りまで、国籍や文化も問わず誰にでも楽しめる秀作である。
作中のBGMにも秀逸なものが多く、シリーズを通じて頻繁に出演しているアーティストが多いのも嬉しい。
中でも松崎しげるは圧巻の一言。ぜひ塊魂メドレーディナーショーとかやってほしい、絶対行く。
最後に一言。
一点だけ注意しておきたいのは、ハマりすぎによる禁断症状が高確率であらわれることだ。
車に乗っている時に症状が顕著で、車窓の景色を眺めていると、
「あれもくっつくな…。あっちのはまだ大きさが足らない…。」
などとゲームと現実の境界がわからなくなり、中々戻ってこられなくなる事例が報告されている。
見方を変えれば、その領域に達してこそ塊魂の神髄に迫ったことが証明されるのだ、むしろ喜ばしい限りである。
難しく考える必要なんかない!
転がせばいいんだ!
王様の理不尽さは置いておいて…。
無心で転がせ、塊魂!!