僕の初恋をキミに捧ぐ

『僕の初恋をキミに捧ぐ』とは、2005年17号から2008年15号まで「少女コミック』(小学館)で連載された、青木琴美による少女漫画である。コミックスは全12巻刊行され、累計発行部数は2018年12月時点で800万部を超えた。2007年に「第53回小学館漫画賞」の少女部門を受賞した。物語は幼いころから心臓の病を抱える垣野内逞(かきのうち たくま)と、彼を一途に思う種田繭(たねだ まゆ)の純愛が描かれている。2006年にドラマCDが発売され、『少女コミック』2008年12月から14号の連続企画で応募者全員にデジタルコミックDVDがサービスされた。実写映画は2009年10月24日に公開され、垣野内逞役を岡田将生、種田繭役を井上真央が演じた。映画は週末観客動員数第1位となった。2014年にはスマートフォン向けエンタメアプリ『UULA』で、ムービーコミックが配信された。2019年1月から3月までテレビドラマが放送され、逞役を野村周平、繭役を櫻井日奈子が演じた。

僕の初恋をキミに捧ぐのレビュー・評価・感想

僕の初恋をキミに捧ぐ
7

ずっとおいかけてるのがよい

切ないラブストーリーでした。小さい頃から一緒で、ずっと彼だけを思えるなんてよほど気があったんだなと思います。中学生の多感な時期に隠れてキスしたり、思い出も2人だけの間にあって、うらやましいです。男は自分の病のことで、女と別れようとするけど、なにがあってもくらいつくところがかわいかったです。井上真央さんも岡田将生さんも流石の演技力で見ていてとてもキュンキュンしました。岡田さんは線が細いので繊細な感じがよく出ていました。2人の結末が悲しいものだとは分かっていましたが、やはり悲しかったです。そんなね、手術受けたらいいのに。拒否するのはよくわからなかったです。ドナー側がやっぱりやだと思うのは理解できますし、そういうこともあるかもしれませんが、受ける側が拒否してとかはちょっとリアリティがないんじゃないかなと思いました。まだ子供だし、親がそんな拒否許さないでしょう。なんかいろいろとつっこみどころはありましたが、少女漫画らしいラブストーリーでおもしろかったです。こういう恋ができるのは若いうちだけだなと思うので、私には訪れなかった出来事で楽しく見ることができました。ああ、恋がしたい、そんな気分にさせてくれる映画です。

僕の初恋をキミに捧ぐ
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余命宣告された彼との余生

井上真央さんが主人公の『種田繭』役をつとめ、相手役の『逞』役を、まだ駆け出しの岡田将生さんが演じています。このレビューは映画についてですが、原作の『僕の初恋を君に捧ぐ』は、少女漫画として大ヒットした青木琴美先生の作品です。逞は幼い頃から心臓の病をもち、入退院を繰り返していました。主治医の娘である繭は、そんな逞と一緒に過ごしていました。20歳になったら結婚しよう、と約束します。中学生になり、思春期を迎え、お互いを男女として意識するようになります。でも逞は、繭と別の高校を受験し別々の人生を歩もうとします。逞は繭のことが好きで、繭も逞のことが好きなのですが、自分の命が長くないことを悟った逞は、繭が手に届かないような難関校に合格します。しかし、実は繭も猛勉強をして逞と同じ高校に合格していました。2人はギクシャクしながらも、逞の心臓移植が見つかるまで共に高校生活を送ります。逞は、走ることもできません。体に負担がかかるからです。そんな時、学校の人気者『鈴谷昴』が繭に一目惚れ。逞の体のことも知っているし、2人の関係も分かっているのですが、昴は繭にアタックします。繭を取り返す為に、逞は50メートル走で昴と競争します。このシーンは、命がけの逞が痛いくらいに輝いて、涙が溢れました。仲良くなった昴と逞でしたが、昴が事故に遭い意識不明の状態になります。この昴が、実は心臓移植のドナーカードを持っていて、移植先が逞に決まります。しかし喜んだのも束の間、逞は自分の心臓が昴のものであると知ります。昴は移植されると亡くなってしまいます。逞は、大事な友達の人生を優先し、移植を拒否してしまいました。この結末はとても悲しくて、繭が亡くなってしまった逞を思い号泣するシーンは本当に悲しかったです。改めてこの作品の重さが伝わってきたシーンでした。