怪盗カルメンサンディエゴ

怪盗カルメンサンディエゴのレビュー・評価・感想

New Review
怪盗カルメンサンディエゴ
7

泥棒少女を取り巻く奇抜なキャラたちとは…?

身寄りのない女の子『カルメン』が、プロの泥棒として人生を生きていくアニメ。
泥棒の学校に入学して、基礎を学び頭一つ抜きんでた成績を残すが、一転して卒業できない落ちこぼれに降格。
卒業試験では、試験官がカルメンだけに不正を働いたことは明白であるが、その事実を曖昧にフワッと匂わせることでもう少し続きを見てみたいな、と思わせる演出が目立った。
演出の他にも、キャラクターや登場人物同士の関係性が気になる部分だと考える。
カルメンを追いかけるインターポールの『チェイス・ドヴィノー』は、有名な泥棒アニメ『ルパン三世』の『銭形警部』に酷似したキャラクターだ。
カルメンを逮捕しようとする固い意志を持ちながらも、無鉄砲で周りが見えず、ついついドジを踏んでしまい、いつも彼女を逮捕できない。
彼のその風貌や行動に思わずプッと笑ってしまうような、愛されキャラだと感じる。
また、物語が進むにつれて、泥棒学校時代からのライバルである『タイグレス』との決着はつくのかということと、学校の教師によって記憶を消された兄のような存在である『グラハム』との仲は戻るのか、そして進展はあるのかというところが気になるところだ。
最後に、物語の要であるだろうカルメンの過去が徐々に明かされていくが、カルメンの出生や育ちに様々なものが関わり、物語に深みを出している。
パントマイムで泥棒を行う『マイムボム』もキャラクターとして斬新で面白いと思う。