怪盗カルメンサンディエゴ

怪盗カルメンサンディエゴ

『怪盗カルメンサンディエゴ』(原題:Where on Earth Is Carmen Sandiego?)とは、コンピュータゲームシリーズを原作としたアメリカのテレビアニメーション作品、およびその日本語翻訳版タイトルである。1994年2月5日から1999年1月2日まで、FOX放送のキッズ枠「Fox Kids Network」にて全4シーズン・計40話が放送された。制作はDICプロダクション(のちのDICエンターテインメント)が主導し、セルアニメーションにCGIや実写などの様々な映像表現を融合させた革新的なスタイルが特徴である。他シリーズとの区別のために「FOX版」や「on Earth」と称されることも多い。日本ではNHK教育テレビで放映され、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐』の劇中歌「偉大なパシャの歌を歌え」のメロディーをポップ調に編曲したオープニングテーマが広く知られている。
本作は、プレイヤーがコンピュータでゲームをプレイしているという設定のもと進行する。作中では、国際的窃盗組織「VILE」を率いる怪盗カルメン・サンディエゴが世界中の宝物を盗み出し、それをACMEのエージェントであるザックとアイビーの姉弟が、チーフの指示のもとで追跡するミステリーが描かれる。カルメン・サンディエゴはもともとACMEの元エージェントであり、独自の強い倫理観を持って盗みを働くのが特徴である。物語の終盤ではエージェントたちが彼女を追い詰めるものの寸前で逃げられ、手下のみが逮捕されて盗品が回収されるという展開が定番となっている。当初は悪役として登場したカルメンだが、シリーズの進行に伴い、ザックとアイビーが共通の敵と戦うのを手助けするようなアンチヒーロー的側面も見せていく。1995年にはデイタイム・エミー賞の優秀子供向けアニメーション番組賞を受賞しており、その後もVHSや数々のDVDボックスが発売されている。

Nanashi_Niki4のレビュー・評価・感想

怪盗カルメンサンディエゴ
7

泥棒少女を取り巻く奇抜なキャラたちとは…?

身寄りのない女の子『カルメン』が、プロの泥棒として人生を生きていくアニメ。
泥棒の学校に入学して、基礎を学び頭一つ抜きんでた成績を残すが、一転して卒業できない落ちこぼれに降格。
卒業試験では、試験官がカルメンだけに不正を働いたことは明白であるが、その事実を曖昧にフワッと匂わせることでもう少し続きを見てみたいな、と思わせる演出が目立った。
演出の他にも、キャラクターや登場人物同士の関係性が気になる部分だと考える。
カルメンを追いかけるインターポールの『チェイス・ドヴィノー』は、有名な泥棒アニメ『ルパン三世』の『銭形警部』に酷似したキャラクターだ。
カルメンを逮捕しようとする固い意志を持ちながらも、無鉄砲で周りが見えず、ついついドジを踏んでしまい、いつも彼女を逮捕できない。
彼のその風貌や行動に思わずプッと笑ってしまうような、愛されキャラだと感じる。
また、物語が進むにつれて、泥棒学校時代からのライバルである『タイグレス』との決着はつくのかということと、学校の教師によって記憶を消された兄のような存在である『グラハム』との仲は戻るのか、そして進展はあるのかというところが気になるところだ。
最後に、物語の要であるだろうカルメンの過去が徐々に明かされていくが、カルメンの出生や育ちに様々なものが関わり、物語に深みを出している。
パントマイムで泥棒を行う『マイムボム』もキャラクターとして斬新で面白いと思う。