キャットウーマン

キャットウーマン

『キャットウーマン』(Catwoman)とは、2004年にピトフ監督、ハル・ベリー主演で実写映画化されたアメリカ映画である。DCコミックスの漫画『バットマン』に登場するキャラクターをベースとしているが、従来の映画『バットマン』シリーズとは世界観やキャラクター設定などの接点を持たない独立した作品として制作された。
公開当時の評価は芳しくなく、ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)において最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低主演女優賞の4部門を受賞する結果となった。しかし、授賞式に出席した主演のハル・ベリーは、かつて自身がアカデミー主演女優賞を獲得した際のスピーチをユーモラスに完全再現し、「最高(最低)のスタッフに囲まれたおかげ」「他人の助力なしにこの賞は取れない」などと涙ながらに語るパフォーマンスを披露。この懐の深い対応に対し、会場の観客からは拍手が送られた。
作中におけるキャットウーマンの造形は、伝統的な怪盗としての側面を見せる一方で、1990年代以降の原作コミックスにみられる「悪の存在に立ち向かうアンチヒロイン」としての性質も色濃く反映されている。
ストーリーは、巨大化粧品会社「ヘデア・ビューティー社」に勤める、内気で繊細なグラフィックデザイナーのペイシェンス・フィリップスを軸に展開する。ある日、同社が近く発売を控えていた革命的な老化防止商品の製造をめぐり、ペイシェンスはその裏に隠された恐るべき秘密を偶然知ってしまったことから、口封じのために暗殺される。しかし、彼女はエジプトの猫神「マオ・キャット」の神秘的な力によって奇跡的に蘇生。猫特有の並外れた身体能力や俊敏さ、超人的な五感を獲得して生まれ変わる。その後、マオ・キャットの秘密に精通する謎の女性オフィーリア・パワーズと出会ったペイシェンスは、自分が猫神の力に選ばれた存在であることを知る。新たな自身の能力に戸惑いを覚えながらも、彼女はキャットウーマンとしてヘデア・ビューティー社が目論む陰謀の真相を暴くべく行動を開始する。

キャットウーマンのレビュー・評価・感想

キャットウーマン
8

孤独な女性の復讐?

バットマンも暗闇に生きるヒーローだけど、セレブな男性が正体というところが今ひとつ“ダークヒーロー”とは言えない気がする。私は原作コミックは読んでおらず映画だけを見てのレビューなので、悪しからず。
キャットウーマンは、会社の機密を知ってしまったがために理不尽にも社長(もしかしたらただの上司かもしれない)に殺された可哀想な女性。自分でチクチク縫った衣装はセクシーだけど、生身で戦い血を流すのは悲しみが滲み出ている。
でも、私は『バットマン リターンズ』(1992年)でミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンのほうが好き。
セクシーでかわいくて、でもか弱くて、バットマンにはない魅力があると思う。バットマンとも理解しあえないところがリアル。
私が女性なのもあるせいかスーパーマンになってしまうバットマンは好きではなくて、初期の暗いところが好きだからかもしれない。
監督のエログロさもほどよくて、バットマンに惹かれても復讐をやめない哀しいキャットウーマンがとても魅力的。
ゴッサム・シティは、ティム・バートンが大好きな要素が詰まっているけど、バットマンが脇役っぽいこの作品は他のものより哀愁に満ちていて、シリーズ中で一番好きです。