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女の子とは
冒頭の普通のおばさんの殺害シーンが衝撃的である。万力でギリギリ口をこじ開け、舌を切り取ってしまうのだ。そのまま逃げ出し、口から血をダラダラ流しながら雨の中、放心状態で歩いている。場面が変わり、そのおばさんの死体が発見されたらしく、警察が検証している。爆弾と精神病院。感情のない脳男を『生田斗真』が演じる。その役名は『鈴木一郎』。あの有名なプロ野球選手と同じ名前である。そして、ごく普通の女の子が、爆弾を仕掛けた犯人だ。精神病院の様子もかなり怖いものだ。作中ではかなり衝撃的な映像になっている。脳男と犯人の一騎討ちがラスト近くにあるのだが、車で何度も轢かれ、起き上がるのか!?死なないのか!?とハラハラドキドキしながら見てしまう。足を引きずりながら歩くシーンは、かなり壮絶だ。女の犯人を殺してしまうシーンもかなり恐い。ラストシーンで「自分のために先生が泣いてくれたからいい」と脳男が言うのだが、血塗れ泥だらけ、足がだらりと折れているというのに、そんな感じがしない。