ソーセージ・パーティー

ソーセージ・パーティー

『ソーセージ・パーティー』とは、2016年に公開された3DCGアニメーション映画である。コンラッド・ヴァーノンとグレッグ・ティアナンが監督を、セス・ローゲンやクリスティン・ウィグなどハリウッドの人気俳優たちが声優を務めた。スーパーマーケットの世界を楽園だと信じる食材たちが残酷な現実を知って人間に立ち向かう姿を、下ネタや社会風刺たっぷりに描いている。アメリカ合衆国では、初のR指定を受けたCGアニメーションであり、日本でもグロテスク描写や下品な言葉などからR15+指定を受けた。

ソーセージ・パーティーのレビュー・評価・感想

ソーセージ・パーティー
7

食べ物で大暴れして遊んだ結果がこれです。

アメリカの大型スーパーで販売されている食べ物たちが、人間に買われてスーパーの外に出られれば幸せになれると信じていた。その信仰深さは冒頭の食べ物たちのミュージカルシーンからひしひしと伝わってくる。しかし、食べ物はご存じの通り人間に調理されて食べられる運命だ。日常的なキッチンでの調理過程が、食べ物たちの目線では、絶対的な力による(普通の主婦)大量虐殺のように描写されていた。その真実を知ってしまった主人公のウインナーソーセージのフランクら食べ物たちは人間に立ち向かう…という物語だ。
この予告を見て、すごく気になる点があった。食べ物たちが人間に抗って勝利しても、賞味期限という名の別の運命が彼らを待っている。そこに対してどう抗うのかが気になって、梅田の劇場まで足を運んだ。梅田の劇場では、当日に多くの若者で小さいシアタールームがいっぱいになった。そして、肝心の映画の結末は、博識な頭脳をもった噛まれた後のチューイングガムの発明によってこの映画の監督がいる別次元へ行ける装置を作って、殴り込みに行くというオチだった。監督や製作スタッフにケンカを売って延命してもらう作戦だったのだろうか。あくまで推測だが。

フランクたち食べ物と人間の闘いについてだが、食べ物たちが法的にアウトなお薬を矢の先端に塗って人間めがけて打ち込み、薬の効果で人間たちに食べ物が自我を持って動いている幻覚を見せて、戦闘に持ち込んだ。そして、人間たちは食材たちに敗れて残らず命を散っていった。強制的にあかん薬を摂取させられた上に幻覚の生物に殺されるなんて、この時スーパーにいた人たちが凄く可哀そうだ。食べ物にお薬を打たれて殺されただなんて誰も信じないだろうし、ご遺族の心は一生晴れないだろう。食べ物がお下品な言動をする時点で、ううんと苦笑いをしてしまうのに、倫理的にアウトな遊びを食べ物で全力で行ったこの映画は大胆不敵な作品だと断言できる。

ソーセージ・パーティー
6

下品

とても悪趣味な映画でした。ソーセージはパンと恋愛関係にあり、いれたいいれたい、言ってるし、食物たちかカートに轢かれるところは、皮がむけたり、中身が飛び出したりグロいし、ピデ野郎は、中身を満たすため、他の奴らを漁ってるけど、そこがどうみても性犯罪者だし、子供には絶対見せられません。あと、キャラクターもかわいいわけではありません。ヒロインのパンもなんかムチムチしていて下品な感じです。でも、なぜか、見てしまう作品でした。食物なんて、食べられたいと思ってて、それを夢見て買われていくんだろう常識?を覆した話でした。何があるかはわからないと、買われて言ったら天国なんだと信じてやまない食物たちが調理され、食われる様は恐ろしかったです。たしかに、私たちはひどいことしてるなと思いました。ベジタリアンとかが、動物を殺して食べるなんてみたいなこと言ったりしますが、植物だって、切られて、焼かれて、食べられてますもんね。食物を擬人化するとキツイです。お話はそこからなんか変な方向にいっちゃって意味不明なのですが、まあ、これはそういうブラックコメディなのだと思います。その残虐さとかを面白がれれば面白いと思いました。

ソーセージ・パーティー
3

日本では見られない映画

食材を通じて人生観を学べます。
アメリカの独立記念日前後に起こる数日間のお話です。
一般的なスーパーマーケットでは、商品たちは「次は自分が、次は自分が。」と、人間たちに買われて行くことが自由を得られる唯一の手段と信じてアピールを繰り返します。
きっとこの檻から抜けて自由な生活を得られるんだ、と。
主人公はソーセージ。隣に陳列されているパンに恋して、いつか一緒に自由を得るんだと夢見ています。
独立記念日の前日、ついに自由を得られる日がやってきます。人間に2つ一緒に手に取られるのです。
そこで事件は起こります。ある返品された商品が、「外は危険だ」と震えているのです。その商品もまた、ソーセージとパンが入ったかごに入れられます。入れられた商品は突然パニックを起こしてカートを転ばせ、全ての商品が床に散らばります。
ソーセージたちは命からがら店員(自分達を廃棄処分する恐ろしい存在)から逃げ出して、また人間たちの手に取られるように陳列棚へと戻る旅が始まります。
買われた商品は本当に自由になるのか。私たちは購入した商品をどうするでしょうか。
包みから開けて、包丁等で加工し、使用しますよね。
人間に購入され、使用される商品からの目線で送られる、物としての人生観。
途中までは興味深いお話も、最後が大変下品で見る人によっては気分を害するものがあります。
少なくとも小さなお子様とは鑑賞しないでください。