映画 ひみつのアッコちゃん

映画 ひみつのアッコちゃんのレビュー・評価・感想

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映画 ひみつのアッコちゃん
8

赤塚不二夫さんの少女漫画の実写映画作品

小学生のアッコちゃんは、壊れた鏡のお墓を作りました。それを喜んだ鏡の精が、魔法のコンパクトをくれます。
ある時、アッコは大人の姿に変身して百貨店のコスメカウンターに行きます。そこで室長待遇の早瀬と話します。早瀬は商品開発に役立てる為、アッコをアルバイトに雇う事にします。アッコは大学生だと嘘をつき、赤塚化粧品で働き始め、早瀬とアッコの間にほのかな恋心が芽生え始める。そんな中、会社乗っ取りを巡る陰謀で早瀬にピンチが訪れる。10歳の小学生アッコちゃんが、22歳の女子大学生の姿に変身して、赤塚化粧品という会社でアルバイトをしながら、仕事に恋に奮闘する物語です。中身は小学生ですが、大人として、社会で働くアッコちゃんの心の成長と、淡い恋心を描いたラブコメ要素が、原作を知らない世代が観ても楽しめる作品だと思います。魔法が解けて、小学生の姿に戻った後、10年後にアッコが、赤塚化粧品に入社して、上司の早瀬と再会できた事が、なにより嬉しくて良かったと、心温まる気持ちになりました。
主人公の加賀美あつ子を綾瀬はるかさん、小学生のアッコちゃんを子役の吉田里琴さん、相手役の早瀬尚人を岡田将生さんが演じました。

映画 ひみつのアッコちゃん
8

平成版!アッコちゃんが人間に!?

『ひみつのアッコちゃん』といえば、赤塚不二夫先生の代表的な漫画ですよね。私は平成生まれなので、連載を読んだことはありませんが、漫画は知っています。これが実写化されたのが2012年のこと。アッコちゃん役を綾瀬はるかさんが演じました。一言でいうと、「なんてドラマチックで、胸にささる映画なんだろう!」ということです。原作が少女向けに描かれているのに対して、映画ではアッコちゃんが魔法のコンパクトで大人になり、大人の問題を解決していくストーリー。アッコちゃんはコンパクトでどんな職業にもなれますから、化粧品会社に入社して早瀬さんに出会います。演じるのは岡田将生さんです。アッコちゃんの、中身が本当に純粋な子供というところにハラハラドキドキすることも多いです。でも、早瀬さんの会社でのピンチを救ってあげようと一所懸命に奮闘する姿は、「大人よりも大事なことが見えているなあ」と感心しました。これをご覧になる方で、赤塚不二夫先生の原作がファンという方もいらっしゃるでしょう。漫画のストーリー展開とのギャップを感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、映画のアッコちゃんも可愛くてオシャレでいて、素敵なヒロインです。実写化されたアッコちゃんは、漫画しか知らない方でも十分に楽しんでいただける作品になっていると思います。