GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択

GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択

『GRAVITY DAZE 2』は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2017年に発売された、『GRAVITY DAZE』の続編にあたるアクションゲーム。前作の「空に落ちる」かのような独特な操作感はそのままに、「チューンチェンジ」という新システムが追加されたことでより自由に空を移動できるようになった。
物語は前作のラストで謎の重力嵐に飲み込まれた後から始まる。重力姫キトゥンはバンガ集落というところに漂着、そこから別世界の街ジルガ・パラ・ラオにて新たな冒険が始まる。

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GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択のレビュー・評価・感想

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GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択
9

空に落ちる快感

ゲームジャンルはアクションアドベンチャー。
ヒロインが使用する重力を操る力は、空に地に壁にとステージを縦横無尽に飛びまわります。

前作の後の時間軸でありますが「知っていると楽しめるけど、知らなくても問題なく楽しめる」内容です。

操作には、停止と落下があり、空中を飛ぶには「空に落ち、一度停止して重力の方向を変え、行きたい方向(横など)に落ちる」と言うもので、飛行するのではなく、あくまでも「落ちる」のです。

重力操作状態にはゲージ消費があり、地上に降りるか、空中に点在するアイテムを取ってゲージを回復する必要があります。
ゲージがある時には壁や天井に立つこともできますが、ゲージ回復には、重力操作を切り、地に足をつけている必要があります。

これを弱点が高所にしかない敵と戦う時や、アイテムを取るために使用するわけですから、操作の難しさはありますが、それだけに自在に動けるようになった時の爽快さは筆舌に尽くしがたいものがあります。

言語は、この世界独特なものが使われているようで、感情豊かでありながらも聞き取れない不思議な声が、唯一無二の世界を演出しています。

様々なしがらみを持つ大人と社会の中、少女の幼稚とも言える綺麗事を貫く愚直さと、それを実行する人間的魅力が溢れるストーリーも必見です。