コスモスストライカー

コスモスストライカーのレビュー・評価・感想

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コスモスストライカー
7

昭和のテニプリともいうべき作品

週刊少年ジャンプに掲載されていた作品ですが、あえなく打ち切りになったサッカー漫画です。
今この作品に似ているのは?と聞かれたら迷わず「新テニスの王子様(テニプリ)」と答えます。つまりそういう作品です。
一言でいうとサッカーは球技ではなく格闘技と言うのがこの漫画のコンセプト。点を入れて勝つというよりも相手を物理的にプレー不可能な状況にする方を優先します。まさにテニプリと瓜二つ。時代が時代ならば打ち切りはおろか、アニメ化もされていたかもしれません。

ただ他国の描写は褒められたものではありません。
この作品には西ドイツ(古い!)が登場するのですが、完全にナチスをモデルにしています。単純にドイツ=ナチスというこじつけっぷりがひどいです(今なら速攻で打ち切りでしょう。おおらかな時代だったということでしょうか?)。ちなみにこの西ドイツ代表は「NGV(ノーゴールビクトリー)」という相手の三半規管を破壊させて二度とサッカーをできないようにする方法で勝つというトンデモな代物(しかも監督は最高の芸術とかいう始末)です。もっとも主人公補正がかかってあえなく返り討ちにあうのですが。

短い作品なのに今でも伝説として残るトンデモ作品です。