悪代官(ゲーム)

悪代官(ゲーム)のレビュー・評価・感想

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悪代官(ゲーム)
8

勧善懲悪…じゃなくて勧悪懲善?!あとネタとバカゲー

紹介するのはPS2ソフト「悪代官」となります。
時代劇において定番の悪役ともいえる悪代官と悪徳商人。おなごの帯をまわして、よいではないか、よいではないか。
しかし正義の味方であるちりめん問屋のご隠居や貧乏旗本の三男坊、そして桜の入れ墨の遊び人などにばっさばっさとやられたりしますよね。
そいつらを倒してみたい、悪代官になってみたいと思ったことはありますか?
そんなあなたにはとてもおすすめできます。
ゲームのシステム的には罠を仕掛けて正義の味方を返り討ちにするのを目指します。
わかる人には「影牢」や「刻命館」といったゲームに近いです。
自分の屋敷にとらばさみや落とし穴、爆発する茶運び人形などなどを仕掛けて返り討ちにします。
罠の組み合わせによってはピタゴラスイッチのように連鎖が決まったりするなど爽快感もあります。
そして襲い掛かる豪華な正義の味方。
詳しく書くとネタバレになりますが時代劇が好きな方なら一度は聞いたことがあるビッグネームばかり。
そしてこのゲーム最大の魅力が、ムービーと世界観を彩る様々な要素。
なんとこのゲーム実写のムービーが流れます。しかもプロの方です。
私腹を肥やしまくった悪代官、その名は腹黒主水之助助兵衛(はらぐろもんどのすけすけべえ)、自らの事業拡大を目指す大黒屋といったメンツが繰り広げる痛快劇。
そんなゲームです。

とここまで大変真面目そうに話しましたが…実はこのゲーム、とんでもなくふざけ倒してます。
まず当然のように横文字のことばが出ます。
サービス、セキュリティー、ビッグネーム、などなど。
時代考証をするとツッコミどころしかないぐらいにはふざけ倒します。
木動仏像「願仏」なる仏像にのって一揆をこらしめたり、正直書ききれないくらいパロディやツッコミどころしかない説明文(落とし穴とたけやりの罠がルーマニア製だったり)があったり、真面目に作ったバカゲーといえます。
とても面白いのでお勧めです。