金の国 水の国

金の国 水の国

『金の国 水の国』(きんのくに みずのくに)とは、戦争寸前の2つの国に生まれた男女が、偶然の出会いから手を取り合い、それぞれの故国と自分たちの未来を切り開いていく岩本ナオの漫画作品。2023年にアニメ映画が公開された。
1000年前から断絶と戦争を繰り返してきたアルハミト国とバイカリ国。ある時、アルハミトの王女サーラはバイカリの技師ナランバヤルと出会い、新たな戦争を避けるため彼に協力を乞う。これを快諾したナランバヤルは、アルハミトとバイカリの本格的な和平のために水路を作ろうと思い立つ。

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金の国 水の国のレビュー・評価・感想

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金の国 水の国
9

独特な感性!心が浄化する

少し独特な雰囲気のある作家さんです。
この雰囲気を受け入れられるかどうかで好みが分かれる所ではありますが、この作家さんはいくつか大きな賞も受賞している所からしても受け入れられる方は多いとは思います。

物語の最後には本当に心が洗われるようです!
物語上のストーリーが良いとか涙を誘うとか、そういうのとは違う感動の種類です。
本物の心の内面に触れる、触れるという事はそういう事なのか、と、そういった作品を探している方には良いと思います。
それでいて時々くすっと笑える所もありますが、ユーモアもまた独特の作者さんです。慣れるととても愛らしいです。
ネタばれになりますが、特に容姿やその他の事で秀でていないお姫様がその純粋で真っ直ぐな心一つでまわりを解きほぐしていきながらストーリーが進みます。

このお姫様があまりにも素朴すぎて気付きにくいのですが、なかなかどうしてかなり大きなお話が動いていきます。
最後の方ではちょっとびっくりしたくらいです。
この作者さんの作品はいくつか拝見して私は全部がとても好きなのですが、その中でもこのお話が一番好きです。
愛らしく、そして人の心はこんなにも美しいものなんだなと思う作品です。
この作品は映画にでもして欲しいと思うほどです。

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