超高度文明の遺産を求め成りあがるスラム孤児の軌跡を見逃すな!
サイバーパンクな世界は好きですか?
超高度な文明が栄えているのに一転して超貧民街が強大な都市を取り囲む構図、夜はネオンが輝き、陰謀がうごめき、誰かが死んで、伝説となる。そしてまた、伝説になるためにまた立ち上がる者たちが後に続く。クールでしびれるこの世界観、これがたまらないです。
この『リビルドワールド』はそこに一味違うスパイスが入ってきます。この世界には旧世界と呼ばれるかつて栄華を誇った超高度文明が存在したのです。倫理観の欠如により、滅んでしまいました。
しかし、かつての旧世界の都市は遺跡として残り、旧人類が滅んだ後も超高度AIが都市の機能を維持し続けています。つまり、旧世界の技術を持って作られた遺物がまだ残っているのです。新人類はそれを求め遺跡に乗り出しました。しかしそこには、かつての実験生物が繁殖したり、防犯機能が暴走し人を殺害するまでに至った危険な機械生物がはびこり、並の人間では到底生きて異物を持ち帰ることができません。そこで能力を生かし、運も使い、旧世界の遺物を持ち帰ることを職業とした者たちを「ハンター」が活躍します。
主人公アキラはスラムの孤児出身ながらも、どうせこの場で野垂れ死ぬくらいならハンターになろうとたった1丁の拳銃を手に、遺跡に向かいます。そこで彼は運命の出会いを果たすのです。
そこから始まった彼の成り上がりの物語。彼はこのままサイバーパンクらしくありきたりな伝説となるのか。それともまた別の結末をたどるのか。目が離せません。是非とも呼んでほしいマンガです。