タワーリング・インフェルノ

タワーリング・インフェルノのレビュー・評価・感想

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タワーリング・インフェルノ
9

タワーリング・インフェルノ

パニック映画の金字塔。
超高層ビルのオープニング・パーティーが始まろうとしていた。しかし地下室の配電盤から火花が出て燃え広がる。そんな中パーティーが始まった。政治家や町の名士たちが招待され、盛り上がる会場で会話が交わされる。ダンスに興じる人々、満面の笑み。
地下室では更に火勢が強まり始めた。会場ではビルのオーナーと義理の息子が険悪な状態で雲行きが怪しい。地下室では益々火の勢いが激しくなるばかり。ここでやっと異変に気付いたセキュリティの責任者が会場に知らせるのだが、知らせを無視しパーティーは続行された。
セキュリティの責任者が消防署に連絡、しかし時すでに遅し、もはや手が付けられる状況ではない。消防士たちの懸命の消化活動が始まり、パーティー会場もやっと気づいたがここまでくると最早手遅れ。火災の原因は義理の息子がピンハネをして工事費をケチったため。
映画は超大作、オールスター・キャスト、豪華絢爛、世界中で大ヒット。それにしても、人間はどうしてここまで愚かになれるのか不思議です。オーナーと義理の息子の関係も、ビルを設計した人も、愚か者ばかりがこの映画に出てきます。消防士の隊長が映画の中で言います。ビルを建てるときは私に相談しろと。作り方を教えてやるといういいセリフです。勇気ある消防士たちに脱帽。まさにヒーローです。