セルビアン・フィルム / A Serbian Film

セルビアン・フィルム / A Serbian Film

『セルビアン・フィルム』(セルビア語: Srpski film)とは、2010年に公開されたセルビアのエクスプロイテーション・ホラー映画である。
元ポルノスターのミロシュは、家族を養うための高額な報酬に惹かれ、監督ヴックミルによる「芸術的なポルノ」への出演を承諾する。しかしその実態は、ドラッグを用いた洗脳や非人道的な暴力、性虐待を伴うスナッフフィルムの撮影であった。
本作はその極めて過激で残酷な描写から、世界各国で上映禁止や発禁処分、大幅な検閲の対象となっており、ニュージーランドでは児童ポルノ該当作品として所持すら処罰される法的措置が取られた。日本では映倫による正式な区分適用外とされるほどの描写を含むが、公式サイト等では独自に年齢制限を設けて広報された。2022年には4Kリマスター完全版として再公開され、家族を巻き込んだ悲劇の果てに一家心中を図る絶望的な結末や、その死体すらも撮影の対象とされる社会の暗部を浮き彫りにした内容が再び注目を集めた。

セルビアン・フィルム / A Serbian Filmのレビュー・評価・感想

セルビアン・フィルム / A Serbian Film
4

血を見たい人には勧めたくない

元AV男優が妻と息子と平和な暮らしをしているが、金銭的に苦しくなったために家族のためにAVの世界に復帰することになる話でした。初めは全部のシナリオを把握しておらず、監督の命じられるままに演じていましたが、そのうちに馬用のバイアグラを打たれたり、女優と思い込んでいた相手を殺してしまう、そしてそのこと自体記憶があいまいになり後になり、その事実を知る、などえぐい設定がたくさんありました。いろいろな禁忌を打ち破ろうとしたのか、それとも監督の趣味なのか、血まみれシーンや子どもとの性交シーンもあり、気分が悪くなる人がいるだろうと思います。主人公は、金のために仕方なくオファーに応じ家族との生活を守ろうとしますが、人道的に問題があり、主人公は逃げようとします。そしてそれを監督が楽しむように逃げまとう主人公にドラッグを打ち続け、最終的には家族と性交する羽目になります。土佐袋をかぶせられて相手は誰だかはじめはわかっていませんでしたが、妻と子どもを犯してしまったという主人公の絶望感はひどく感じることができました。最後は家族で心中しますが、それでも家族の絶望シーンを撮影しにやってきたスタッフに大変な嫌悪感を覚えました。