ザ・ウォーク / The Walk

ザ・ウォーク / The Walkのレビュー・評価・感想

ザ・ウォーク / The Walk
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高所恐怖症の人はご注意!まさかの実話!

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で有名なロバート・ゼメキスが監督した2015年のアメリカ映画。原作はフィリップ・プティ「マン・オン・ワイヤー」。そのプティさんは実在の大道芸人で、あのワールド・トレード・センター(ツインタワー)の間を綱渡りして一躍有名になったお方です。この映画はその前代未聞の綱渡りに挑戦するプティはじめ、その仲間たちを青春物語風に描いています。 ジョセフ・ゴードン=レヴィットが命知らずのフランス人(プティ)を熱演。1968年当時17歳だったプティは歯医者の待合室でたまたま見かけたWCT建設の記事に天啓めいたものを感じます。そして決心するのです。いつかタワーとタワーの間を綱渡りしようと…。正直かなり危ない男ですが、時が経ってもその情熱は消えず、むしろ大道芸人としてのキャリアを積み、仲間を集め着々と準備を進めていきます。映画ではその過程を丁寧に描き、恋人(アニー)との出会いやロマンスもなかなか見ごたえがあります。そして1974年8月7日彼らはとうとうその計画を実行するのですが…。直前に足を怪我してしまったり、仲間の一人(ジェフ)が高所恐怖症だったり、いろいろと予期せぬハプニングが起きて結構ハラハラします。そしてお待ちかねの「空中ウォーク」ですが、これが想像以上に怖いです。CGとわかっていてもゾワゾワしてしまいます。苦手な人は下手なホラーより怖いかも。けれどこの迫力こそがこの映画の最大の見どころです。久しぶりに映画は「体験」なんだなあと感じました。このシーンだけでも見る価値は十分だと思います。(でも高所恐怖症の人は閲覧注意です。かなりゾワゾワしますから。(汗))