三度目の殺人

三度目の殺人

『三度目の殺人』(さんどめのさつじん)とは、2017年9月9日に公開された日本映画である。是枝裕和監督が手掛けたオリジナル脚本による法廷サスペンスで、主演は福山雅治が務めた。第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたほか、第41回日本アカデミー賞では最優秀作品賞をはじめとする主要6部門を制覇するなど、高い評価を得た。
弁護士の重盛は、同僚から依頼され、解雇された工場の社長を殺害した疑いで起訴された三隅の弁護を引き受ける。三隅には30年前にも殺人の前科があり、今回は死刑が確実視されていた。重盛は減刑を勝ち取るために事務的に調査を進めるが、面会を重ねるごとに三隅の供述は二転三転し、真意が掴めない状況に陥る。さらに、被害者の娘・咲江が実父から受けていた性的暴行を告白し、三隅が彼女を救うために犯行に及んだという可能性が浮上する。しかし、公判直前になって三隅は突如として自身の殺害自体を否認し始める。「真実」を軽視していた重盛は、三隅という男の底知れぬ闇と裁判の不条理に翻弄され、混乱を深めていく。
本作は、単なる犯人探しのミステリーに留まらず、法廷という場において「真実」がどのように扱われるのか、そして人間が人間を裁くことの不確かさを鋭く問いかける作品となっている。役所広司が三隅役、広瀬すずが咲江役を演じ、それぞれ助演男優賞・助演女優賞を多数受賞した。

三度目の殺人のレビュー・評価・感想

三度目の殺人
7

裁判の裏側

普通の法廷劇とはちょっと違った作品。
なぜなら結局真実は分からないから。
つまり結局事件の真相が分からないまま終わる。
何も考えず見れば不完全燃焼な気持ちで終わってしまうだろう。
しかし是枝さんが伝えたかったのは、真相が分からなくても公判は続き、そして決着が着く。
そうでもしないと次々に舞い込んでくる事件の処理に支障をきたす。
そして評価にも影響してしまう。
(裁判官、検察官、弁護士などなど…)

つまり結局真実なんて誰も興味はないのだ。
実際世間の人達も、メディアの流す情報を真実と信じている人が大多数だろう。
「本当なの?」…そう思って行動した人はいるだろうか。
結局自分の周りに起こったこと以外は、他人事のように思ってしまうのだ。
そんな他人事のように思ってる人が人を裁けるのか…。
そんなテーマを掲げて作った作品。

内容は割と難解な部類で、一回見ただけでは理解できないかもしれない。
二回目、三回目と見て、ようやく理解できる作品。
結局真実が分からないという、不完全燃焼ゆえに賛否両論がある作品となっていて、好みは分かれると思う。
しかし是枝さんは必ずテーマを提示して作品を手掛けるので、そのテーマに気づいた上で見ると、より楽しく観れる作品なんじゃないかなと思う。

三度目の殺人
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映画「三度目の殺人」のレビュー

福山雅治さん主演映画です。謎の殺人事件の犯人を問い詰める内容で、犯人役には役所広司さんが出演されています。どちらかと言えば難解な作品ですが、後半で思いもよらぬ展開が待ち受けています。後半からは広瀬すずさんも出演されています。犯人は、実は罪を被るために殺人を犯していたことが後々判明し、映画の最後に福山雅治さんが「あなたは、ただの、うつわ?」という質問をされて映画が終わります。うつわとは、全ての罪を被る受け皿という意味です。サスペンスが好きな方には是非観ていただきたく、展開がどうなっていくのかが気になって仕方ない作品だと思います。殺人事件を扱う映画ですが、怖い映像は少なく、グロテスクな映像が苦手な方でも安心してご覧になることが出来ます。むしろ、最後は作品全体に感動を覚えることが出来て、犯罪の中にも色々な人間模様やストーリーがあるということを改めて実感することが出来ると思います。昨今は様々な犯罪事件が起きる世の中ですが、テレビなどで事件のニュースを見るだけでは窺い知ることの出来ない、事件に関わるの人々の人柄や特質について考察することが出来る映画だと思います。この映画をご覧になって、犯罪事件についての捉え方を見出して頂けたらと思います。