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本も買ったんだけど
横浜流星さんのファンである私は、この映画をAmazonプライムで別に料金を払って鑑賞しました。その前に漫画好きな娘とTSUTAYAをウロウロしていると「いなくなれ群青」の単行本の表紙に横浜流星さんが載っているのを発見し、即買いして途中までは読みました。しかし、きれいな映像で見ると、遠い遠い学生時代、私も朝、長い緩やかな甲陵坂と呼ばれる高校までの坂を上っていたころを思い出しました。部活と片思いに明け暮れた自分自身の高校時代とは決して切り離して考えられない群青の高校時代の物語です。
原作の作家が作り出す世界観と、柳明菜監督が映像で作り出す世界観は同じものでした。横浜流星さんも違和感なくハマり役で、きっとこの七草という主人公の性格に似ている部分が多かったのではないかと思います。役者はすごいなと改めて思うことでした。私はこういう田舎の風景は日ごろ見慣れており、情景そのものにはそこまでの新鮮さはありません。ただ、キスシーンもなくただ最後七草が戻ってきた真辺の手をそっと握りしめるシーンに、不器用な七草の真辺への深い愛情を知り心が熱くなりました。